内容説明
この国を真剣に問わなければならない今、右翼も左翼もない。イデオロギーを超えて闘ったアナーキスト・竹中労の言動を現代に響かせる体験的評伝。没後20年を経て再生する無頼の闘争。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半木 糺
3
竹中労と実際に親交のあった鈴木邦男による評伝。しかし竹中に関する記述よりも、興味深かったのは「伝説のおかま」東郷健襲撃事件の顛末である。偶然街中で東郷の姿を見かけた同士に向かって(おそらくこの人物は木村三浩であると思われる)「天の助けだ。今しかない。自転車ごと体当りして、あとは半殺しにしろ」と命令する鈴木。穏やかそうに見えても、やはり鈴木邦男という人間は根っからの武闘派なのだ。2014/08/08
小野島 大
3
きちんとした評伝ではなく、著者との個人的関わりを軸に、左翼/右翼を超越した政治思想家・運動家としての竹中を描く著。時に極端に感情的になる筆致はそれなりに魅力的だが(鈴木の著書を読むのは初めてなので、過去の著作と比べてどうかはわからない)、竹中のきわめて重要な側面である音楽/芸能/カルチャー方面への言及がほとんどないので、その点では物足りなさが残る。むしろ竹中との交流を題材に、鈴木自身の青春を描いたエッセイと言えるかも。2011/12/30
sasha
2
う~ん、竹中労の評伝だと思って購入したので肩透かし。著者が竹中と関わった青春の回顧録だよね。ルポライターとしての竹中というより、その思想を時代の空気と共に思い出してるって感じか。それにしても、野村秋介の名前が懐かしかったなぁ。2012/07/22
youhei11
2
竹中労の事を知りたいと思って読むと拍子抜けかも。ただ鈴木邦男が語ることに意味がある。アナキスト竹中とあの時代の空気を知る為であればとても良い。2012/01/15
がんぞ
0
東郷健が東京都知事選に出馬し政見放送で「知らない人の精液は飲まないでください、AIDSが怖い」と放送する、それはまだ堪えるとしても招待されて初日!彼の台本の演劇の舞台でヒロヒト天皇を演じる人がマッカーサーと思しきキャラに犯される演出があっては、筆者・鈴木は舞台に駆け上がって破壊せざるを得ない。皇室の方々は名誉毀損の提訴をすることを免れ、それだけに(我々)右翼は法に触れるとしても《表現の自由》に抗議せざるを得ない、思想とは言動に表れるのがすべてだから。しかし。それが竹中の演出とすると?左翼の陰謀は奥が深い2014/09/21
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