内容説明
例の東浦和の会場で殴られた瞬間以来、自分の意識は壁にのめり込んだかのように、前に出てこない。狂気と歓喜とキミが見せてくれた夢――中原昌也最高傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
53
【どこの誰が欲していなくても、この際構うものかという踏ん張りがついた】8つの短編集。2016年刊。一番長い、表題とも通じる冒頭の「軽率」が一番の好み。グルーブ感溢れる記述に酔い痴れた。装画は中原昌也となっているので、題字も著者でしょうね。実に味わいのある字で、いいなあ。<これには、しまった、何と軽い気持で始めてしまったのだろう……という後悔が、いまはともかく、やがてじわじわと湧き上がってくるのが予想された。軽率な行動が、後に大きな間違いを生む。そんな決まりきった過ちを、既に早い段階から悔やんでいる>と。⇒2025/06/01
vaudou
13
「何であれ、把握した、理解したと安心した次の瞬間、それはもはや何物でもなくなり、わざわざ形容したりして、いちいち認識するのもバカらしい存在へと成り下がる」もはや話の出来不出来で語るべき作家ではないことは百も承知の上で、「良子の見た幸福」は出色の不条理短編だと声を大にして言いたい。ニートピア、家なき子でもこの趣の作品はあった。そして一方に「犬のしつけビデオに潜む落とし穴」等に見る、モザイク世界の混沌は不変の中原マナーである。2016/02/16
zakuro
8
作家のどなたかがお薦めしていたので読んでみたが…。作者のことは知らず、表紙のデザインとタイトルから暗めの純文学だとばかり思っていたら、(勝手に)まんまと騙された。本をひっくり返せば「なんじゃこりゃ」というもう一つの表紙に早変わり。ジャンルでいうと何かなと考えていたら巻末の他作品の紹介文の中に「超前衛」という単語を発見。それな。1話目の『軽率』が1番まともだが、木下古栗ほどの振り切った感は無いし、残雪ほどの不条理感も無し。作家のお薦め本て変なのが多い。2017/12/30
snana
5
焼死体の残り火でたばこに火をつけるとかまったくわらかなくもあり、衝撃的で印象的。全体的には例えば人の話しを聞いて ふんふん言いながら、「あー晩御飯何にしようかな・・・冷蔵庫に入っているのは・・そういえば○○で豚肉が安いのっていつだったかな・・」と考えているような 散文っぽい文章2017/01/26
しい☆
5
無理だった…2017/01/22
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