- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
笑いを求めて三千里。故郷オーストラリアから日本で芸人になるためにやってきた若者が飛びこんだのは、世にも稀なる芸道だった! 不自由にも見える芸人の上下関係の秘密から、「ツッコミ」「どつき」「ひな壇トーク」などの特殊性、そして“笑い”を翻訳して海外に届けることの難しさまで。苦節20年、お笑い界の荒波を生き抜いてきた外国人漫才師が、日本のお笑いの本領と秘めたる可能性をしゃべり倒す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
96
著者のことはこの本で知った。お笑い番組をほとんど見ることはないし見たいとは思わない。最近は聞いたことのないコンビや芸人が毎日のようにテレビを賑わしている。お笑いの次元が違うせいかもしれないが面白くない。その次元にオーストラリアの文化や笑いをプラスして語ったものが本書だと思う。ダウンタウン松本から大阪ラリア人と呼ばれるくらい大阪人になってゆくくだりは面白かった。外人が珍しくなくなった日本でもお笑いの世界、大阪ではまだまだ珍しいのかな。図書館本2021/05/12
きみたけ
71
著者はオーストラリア・パース生まれで吉本所属のお笑い芸人チャド・マレーン。漫才における「ツッコミ」「どつき」「ひな壇トーク」などの特殊性や芸人の上下関係の秘密、また「笑い」を翻訳して海外に届けることの難しさなど、お笑い界の荒波を生き抜いてきた著者が日本のお笑いの本領と秘めたる可能性をしゃべり倒す一冊。芸人としての腕もさることながら、ぼんちおさむ師匠への弟子入り、松本人志や板尾創路との出会いが彼の「引き」の良さの証ですね。英訳の難しさも理解出来ました。もっと「笑い」コンテンツを海外に発信してほしいですね。2022/08/21
ホークス
54
2017年刊。オーストラリア人の著者がお笑い芸人の体験を元に、日本と日本のお笑いを考察する。外国のお笑いが大味なのは、人種や宗教が多様で全員一致の「あるある」を使えないため。安心確実なツッコミが出せず、ジョークや皮肉を言うだけになる。じゃあ日本と関係ないかと言えば、「アボットとコステロ」のスタイルは草創期の漫才に影響したらしい。中々新鮮な話が多い。来日時の著者は、礼儀知らずのタメ口だった。日本に慣れるまで広い心で面倒を見てくれたのが、師匠のぼんちおさむ氏。理論派の著者に直感の良さを教えた。結構凄い人なんだ2020/06/18
けんとまん1007
50
お笑いを通した文化論。たまたま、図書館で目にした。やはり、ここまでの人は、地頭がいいんだよなあ~と思う。何度も耳にしている芸人さんがでてくるので、親しみやすい。2018/06/27
こも 旧柏バカ一代
31
全くの別視点。オーストラリアからわざわざ日本に来て、吉本の中にドップリと浸かってその中で育った人から見た日本のお笑い。良い人に巡り合い、導いて貰ったんだな。ただね。ダウンタウンさんのお笑いは俺には合わないと思ってしまう。あとペナルティーのワッキーさんの相方さんの印象が無い。ワッキーさんはサッカーでメチャクチャリスペクトしてるけど、、多分、笑いの波長が違うのだと思っている。俺、ぜんじろうさんや、清水宏さんのスタンダップコメディーの方が好き。波長が合う。2020/03/30
-
- 電子書籍
- いやはや熱海くん【分冊版】 45 HA…
-
- 電子書籍
- 盾の勇者の成り上がり【分冊版】 117…