日本経済新聞出版<br> 異次元緩和の真実

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日本経済新聞出版
異次元緩和の真実

  • 著者名:木内登英【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2018/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532357566

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内容説明

●一貫して反対票を投じてきたその根拠
著者の木内氏は、2012年より日銀審議委員を務めてきた。当初は白川総裁のもと、「日銀は過度に金融緩和に慎重」と言われ、木内氏はむしろ積極派とみられていた。
しかし、翌年に黒田総裁に代わると、日銀は「超金融緩和」路線に向かうことに。その中で、積極派を自認していた著者も、相対的には「慎重派」へと変化することになった。
「少数意見を通すには常に自分で考え方やロジックを整理し、議論に臨まなければいけない。それが大変だった」と木内氏は述べているが、この本にはその論理が詰まっている。報道等で伝わっている考えはごく一部であり、この本は5年間の審議委員を全うした男のまさに集大成といえる。

●副作用を上回る効果を最大化せよ
金融政策は難しい。財政政策のように「財源」などのコストがみえにくく、すぐに効果がみえないからである。それでも目先のことではなく、中長期的に、その効果と、特に「副作用」について考えなければならない。そういう意味では、「何が何でも2%の物価上昇目標」「大量の国債買い」は副作用が大きいと木内氏は言う。異次元緩和においてどのくらい効果を生んでいるかを示す物差しの一つが実質金利だが、14年で底入れしていて、追加的な策は意味をなしていないという。
では木内氏が描く出口戦略とは。(1)長期金利目標の廃止、(2)階層型当座預金制度を廃止したうえで付利金利を+0.1%に、(3)国債買い入れ増加ペースに目標を設定し、それを段階的に縮小。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinichiro Sakai

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 金利のイールドカーブのコントロールについて、長期金利コントロールの前例として、第二次世界大戦前後のアメリカFRBの例を提示している。(P 282) 当時のドルは兌換紙幣でありゴールドの裏付けがあった。しかし、現在の日本円は兌換紙幣では無いため参考にはならないと思われるがどうなのかな?その点の考察も書いてほしかった。2017/12/18

とし

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専門的すぎてよくわからなかった。ただ副作用の危険がどんどん溜まりつつあり、出口が遠くなっていることが書いてあった。2018/07/11

強粘結炭

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筆者は,2012年から5年間日銀政策審議委員を務め,QQE論陣のなかでも一貫してマトモな(少なくとも私はそう思ってます)提言をしていた方です。 金融政策は費用便益分析に基づいて行うべきであるという考えをもち,経済理論やデータを根拠をあげながらQQEのメリットとデメリットを批判的に整理しています。読むと「なぜ,審議委員時代にQQEの深化に反対していたのか」を理解できました。巷に溢れているリフレ派(反リフレ派)を万歳崇拝するような本ではなく,中立的な立場の本なのでオススメです〜。2018/03/29

くりちゃん(有給を望んじゃいかんのか?)

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★1個。反アベノミクス論客の1冊。金融機関には割と受け良い。内容は面白いが・・・。2018/02/12

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