内容説明
弓、剣、茶の「三道」を伝える〈坂東巴流〉の嫡男・友衛遊馬、二十歳。 家出先の京都から帰還するも、家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、働き口を探してこいと言われてしまう。 建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、ガールフレンドとの仲も“行き止まり”。 曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられながら、遊馬は自分の進むべき道をぐるぐると探しつづける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まちこ
53
遊馬の後継ぎ問題もいよいよ完結。遊馬は家元になるかならないか自分の器を考えていたんだなと思う。華道剣道弓道の三道はどれが欠けても坂東巴流にならないという教え。茶事で命のやりとりのような緊張感を感じるとか、色んな研鑽があったからこそかな。秀馬が佐保に『私なんてだめですというのをやめなさい』と言った指導が胸に響いた。私もダメでない私になるために研鑽しよう。自分を磨けるのは自分だもの。読みやすくて刺激されるシリーズでした。これからも繰り返し読みます。2017/11/11
kei302
39
友衛遊馬年貢納時の段。京都から戻った遊馬、相変わらず迷走中。どうなる坂東巴流。面白かった。京都の宗家のお家騒動も収束したようで、新刊を読むのが楽しみ。遊馬の教育係の弥一が格好いい。戦争の話は胸に沁みた。「十段返しの本返し」とか宣さんが行馬に無意識で教えた一子相伝の所作の原点(言葉違う)の所作が友衛家に伝わるものだったとか読みどころ満載。2024/12/02
horihori【レビューがたまって追っつかない】
39
「粗茶一服」シリーズ第3弾。弓、剣、茶の「三道」を伝える坂東巴流の長男・友衛遊馬、20歳。自分の習うべき師匠は、弥一しかいないと、京都から帰還するも、家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、働き口を探してこいと言われてしまう。建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、周囲からは「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、佐保との仲も“行き止まり"。冴えない日々の中、曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられながら、遊馬は自分の進むべき道をぐるぐると探し続ける。これでひとまず完結かな。2021/06/27
信兵衛
38
読めばやはり心弾むように楽しくなってくる、ユニークな、お茶&武道を究めんとする青春ストーリィ。 まだまだこの後も続きそうです。楽しみ! 2017/12/07
チャッピー
27
シリーズ3作目。やっと決心がついたのか東京に帰ってきたものの警備員のアルバイトなどしながら茶道を学ぶ遊馬。スカイツリー建設や震災などを経て成長していく。このシリーズで一番応援したいと思ったのは主人公ではなく弟の行馬くんだった。氷心斎が亡くなってからゴタゴタしたけど、彼には頑張ってほしいな。2024/11/20
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