うっかりの玉

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うっかりの玉

  • ISBN:9784062207348

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内容説明

何をしに台所まで来たのかを忘れてしまったばあさまが、家の中に現れた青い着物の女の子から、忘れたものが入った玉を取り戻そうとする表題作をはじめ、おじいさん・おばあさんを主人公にした短編ばかりを集めたこれまでにない童話集です。著者の大久保雨咲氏は、身近な題材を鋭く、そしてあたたかく切り取る注目の童話作家。『うっかりの玉』は、高齢化社会の今こそ、子どもに、そして大人にも読んでほしい、新しい童話の形です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

91
ユーモア溢れる不思議で心に沁みる短編集。私もうっかりの玉をぽろっと転がしてるだろうな(笑)『チコラータ』思いやりが詰まった言葉が良かった。おばあちゃんきっと大事にしまっているんだろうね。特に好きだったのは微笑ましい『五月の庭で』とユーモラスで優しさに満ちた『猫の背』猫の背中を撫でるシーンはじんとした。ちょっと切なくほのぼの優しい素敵な作品だった。装丁も可愛い♡2019/07/23

はる

64
読んでいて癒されます。優しくて温かくて、ちょっぴり切ない。おばあちゃんと、おじいちゃんの物語。年を取ることも死を迎えることも、見方を変えるだけでこんなに素敵になるなんて!ふんわりとした言葉の表現もとてもいい。愛おしい物語。これはおすすめです。2019/05/08

ぶんこ

52
「うっかりの玉」は我が家にもたくさん転がっていそうです。特に最近は。あ〜あ、と思っていたのですが、玉になって転がっていると思えば何となくウフフの気持ち。他にも歳をとる事が楽しくなるようなお話ばかりでした。2019/05/25

anne@灯れ松明の火

40
読友さんご紹介。初読み作家さん。我が県出身の方で、なんだかうれしい♪ 連作ではない6つの短編。でも、話の中心には、おばあちゃんがいる。あれ、ここにはいないの?と思うと、やっぱりいたり、おばあちゃんの代わりにおじいちゃんがいたり……。どの話も、ユーモラスで、ふんわりと優しい。ほっこりと温かくて、時に切ない。私は外孫で、祖父母と接する時間があまりなかったのが残念に思えた。こんなかわいいおばあちゃんになれればいいなぁ。うっかりの玉は、既に沢山持っているんだけど(笑) 他の作品も早速予約。挿絵は陣崎草子さん。2019/05/25

ヒラP@ehon.gohon

28
高齢者を主軸に置いた短編集です。歳を重ねるとチャーミングになっていくということでしょうか、どれもがまろやかな内容で心和みました。「うっかり」が玉になったり、バナナを「ばなぁーんな」と言ってしまったり、視点がとても楽しく感じられました。2022/07/04

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