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内容説明
現代の日本と中世の異国。遠く離れた二つの舞台で「家族」をテーマに描いた、よしながふみの傑作短編集。待望の配信開始!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きつねこ
26
私立1貫校に通う中学生男子との父子家庭。父子とその周りの人々を描いた短編コミック。けっこうシビアで辛口、でもほっと温かくなる話ばかり。さすが、でてくる食べ物のおいしそうなことといったら。。。上手いですね。初出は1997年でした。この中学生はもう30歳だ。。。2014/10/04
緋莢
23
現代日本を舞台にした「こどもの体温」、中世の異国が舞台の「彼は花園で夢を見る」、それぞれの連作短編が収録されています。「お父さん…どうしよう 俺 クラスの子を妊娠させたかもしれない」と、父が息子・紘一に告白されるところから始まる「こどもの体温」は、大人びているようで、でも自分の頃とそんなに変わってないと父親が思う場面や 紘一の同級生で、“バレエ王子”の異名を持つ西園寺の話など、基本1話完ながら、どの話も濃密で、読み応えがあります(続く 2020/12/03
メイ&まー
13
よしながさんの描く人物はどっか少し素っ気なさがあって突き離される感じで、長編だと疲れてしまったり。。こちらはそこまでなかったけど、やはり一見表情の読みにくい人たちばかり。その裏側に見えるぬくもりにドラマがありました。紘一って飄々としてるけど、実際どんな人物なんだろ。もっと色んな顔がありそう…。終わり方にもなんか彼のその後を想像したくなるような含みがある。同時収録のお話も読み応えあり。領主の独白の物語が切ないけど、温かいラストを迎えて良かった。ラウリーヌの花園に抱かれて見る夢があたたかなものであるといいな。2013/08/24
kagetrasama-aoi(葵・橘)
12
「こどもの体温」と「彼は花園で夢を見る」の二作品が収録。どちらも連作短編で、大まかな感じで纏まっています。「彼は花園で~」が特に好きです。ラウリーヌの気持ちが切なくて(;_;)。そして男爵さまの気持ちも……涙なくして読めません。2019/08/10
ぐっち
8
「こどもの体温」は再読。お父さんがいいなあ。黒田も好き。「彼は花園で・・・」のほうは初めてです。楽師と領主様の話って、ちょっと昔の漫画っぽい雰囲気が漂うけど、落としどころがよしながふみらしい。2010/03/28