男子劣化社会

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

男子劣化社会

  • ISBN:9784794969682

ファイル: /

内容説明

ゲーム中毒、引きこもり、ニート……いまや記録的な数の男たちが、社会からはじかれている。学業では女子に敵わず、女性との付き合いや性関係でしくじり、正規の職に就くことができない。世界的な不況や、社会構造の変化、そしてネットの普及が、彼らをより窮地に追い込み、ゲームやネットポルノの中に縛り付けている。 本書は、行動心理学、社会学、生理学の成果などを駆使しながら、今、若者たち、特に男性にどんな変化が起きているのかを検証。さらその原因が解明していく。社会の変化によって、「男らしさ」や「男の役割」も変更を迫られている。 先進国共通の男子の問題に、解決策はあるのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

83
「ポルノとゲーム」が2大悪とのこと。一方で視点を変えると、この2大悪とされている「ポルノとゲーム」は「ビッグビジネス」とも捉えることができるのではないかと思います。つまり、制御困難な男子の欲求(≒本能)をついたビジネスは、衰退するどころか益々発展していくのではないかと思います。やれやれ困ったもんだ。2024/02/19

なかしー

50
感想が書きづらいので再度したがうまくまとまらない。 メインテーマとしてはネットポルノ、ゲームの依存性、弊害(社会的、恋愛的、人間的)、対策(社会、家族、本人)などについて。 他のレビューでも見られたが、男性劣化社会と言うニュアンスは私も微妙に違うような気がした。 結論としては男性にポルノを見るな、ゲームに取られる時間を把握して程ほどに調整しろ。もっと外部(現実の人)と交流しろ、身体を動かして健康的な生活を送れと言う間違ってないけどなんか釈然としない感覚を得た。2019/02/02

道楽モン

49
頑張れ男子諸君! という掛け声も虚しく、先進国では世界的に、男子の劣化が加速度的に進んでいる。原因はゲームとポルノ。この身も蓋もない指摘は商業的な煽りではなく、データに裏付けされた深刻な事態への警鐘だ。下世話な邦題タイトルに反して、その悪徳に淫している生物学的な理由、社会学的な閉塞要因を詳細に解説いるのが本書である。旧来の社会的要請である男らしさという幻想は、むしろ現代では男子の希望も自信も打ち砕く厳しい圧力となる。ではどうすれば良いのかという指針が後半にて展開されている。我々はどこで道を誤ったのだろう。2024/09/05

キムチ

46
進歩し続けるはず・・だった社会。行きつく先はネットに依存し社会につながる術を見失っていく姿だった。著者はスタンフォード大とコロンビア大の教授の男女。症状・原因・解決策の3パートに分かれ論理展開。読み始めは面白かった・・思わずうんうん頷く。行動心理学・社会学生理学などを駆使しつつ、男女の比較論のもとにもっぱら男性に焦点を当てていく。米国の末期的症状と嘆くものの、何やら本質は日本の今と酷似している。もっとも肥満の程度はかなりこちらの方が緩やかだが。中盤で余りの現象網羅となり かなり焦点ぼやけの感あり。2017/11/08

たまきら

44
読み友さんの感想を読んで。…読み始めて既視感を覚え調べたら、あの悪名高い刑務所実験をした学者じゃないですか…(スタンフォード監獄実験で検索してみて下さい…)。70年代から学生を虐待するような実験をしてきた90過ぎの重鎮学者が、芸術系のアシスタント女性と共著している「近頃の若者は」本って…。あなたみたいな学者が一線を退いて、後進に場を与えてあげればいいんじゃない?と思ってしまう自分がいました。読み物としては面白かったです。2024/10/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12093384
  • ご注意事項

最近チェックした商品