内容説明
小説でしか表現できない〈奇妙な味〉が横溢した、短いけど忘れがたい、不思議なお話を読んでみませんか?――子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方、夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末、バスの車内で静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」、あなたの日常を見守るけなげな「洗面台」の独白、「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語――日常と非日常のあわいに見える18の情景をさまざまな筆致で描きだす、『青空の卵』や『和菓子のアン』の名手が贈る珠玉のショートストーリー集。巻末に「ホリデーが肉だと先生が困る」を特別併載。/解説=東雅夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SJW
117
ちょっとブラックな短編集で日常と非日常ミステリー。星新一のショートショートを意識している作りだと思うけど、自分にはあまり合わない。やはり坂木さんは「和菓子のアン」、ホリデーシリーズ、引きこもり探偵シリーズが好きだな。2020/09/06
takaC
107
「何が困るかって?」この本を買っちゃったこと。2018/01/26
ベイマックス
102
困ったなぁ~、どう感想として書けばいいんだ?(笑)18作のショートストーリー。読み終えて、「そっちか」とか分かる作品と、「???」ってなってパラパラと読み返してみる作品があった。2021/10/06
おかむー
96
日常系ミステリの短編集というつもりで読んでみたら、掌編と言ってもよいぐらいの短いおハナシたちで、内容もミステリの技法(叙述トリック多め)を使いつつ心の隙間を突いてくるような奇妙な感触にいい意味で裏切られた。『よくできました』。ほとんどが一人称視点なため、終盤でそれまでに描かれていなかった事実が明かされてひっくり返されるという仕掛けなのだが、それでいてなお“何か”が引っかかる感触がイヤミスとまではいかないけれど座り心地の悪い読後感で楽しいのである。難をいうなら短すぎてさらりと後に残らないところか。2018/08/12
dr2006
74
自分としてはほっこり系の人だと思っている坂木さんが書いた奇妙系短編集(18作品)。日常に潜むニッチなテーマをイヤミスな味付けとブラックなオチで斬る絶妙な作品だ。どんでん返しバイアスが強いのか、オチまたはオチの存在を理解できない作品が幾つかあったが、読み返すのが怖くてやめた(笑)「肉」や「欲」を巧みに仄めかす描写もあって、以前に読んだ「肉小説集」のような、人間の内に秘める生臭ささを感じた。短編だけどタフなので、ちゃんと読んで咀嚼しないと消化できない。だから、何が困るかって?その肉の後味が微妙なところさ(笑)2020/01/17
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