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内容説明
能力格差、教育格差、容姿による格差など、生まれながらの不利をいかに乗り越えるか? 生物学、社会学、統計学、経済学の知識を総動員し、格差研究の第一人者が、その打開策を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
22
遺伝か、環境かのどっちかではなく、両方、さらに本人の努力、運も加わって、人生が決まってくる。本書の面白いところは、人種や性差にも踏み込んで何パーセントと研究結果も引用して紹介し、著者自身こう思うと意見をはっきり述べている点である。ここまで踏み込んで発言するのは勇気がいる。2018/01/01
香菜子(かなこ・Kanako)
17
遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか。本書を読んでたどり着いた個人的な結論は、人生は遺伝と環境で決まるのではということ。学力や身体能力、容姿、性格は遺伝と環境次第。実際、政治家の子は政治家、医者の子は医者、著者の橘木先生のような学者や研究者、教師の子は学者や研究者、教師になることが多いのは明白。そう思うとやるせない気持ちになる人も多いかもしれないけれど、不都合な真実でも受け入れることが全ての始まりになると思うから。努力すること自体に価値があるし、人生を豊かにしてくれるはず。2018/06/29
りょうみや
16
タイトルの5つの要素を一つまたはいくつかをまとめた本はこれまでにもあったと思うが、5つ並べた本は初めてであった。それだけに内容の多くは他書の引用が多く寄せ集めの面もあるが、まとめて読んで改めていろいろと考えることができる。2018/02/10
ルル
13
エジソンの言葉:本書より・・ 失敗したわけではない。 それを誤りだといってはいけない。 勉強したのだといいたまえ。 2018/06/01
羽
13
☆☆☆ 遺伝と環境に興味を持っている。親の能力がどのくらい子どもに遺伝するのか、家庭環境が子どもにどのような影響を与えるのか、そして究極は遺伝と環境のどちらが人生を決めるのか。さまざまな有名人の例や論文の内容が紹介されている。とはいえ、ある研究成果や主張と真逆の研究・主張もあるため、正直もっと本を読み自分なりの答えを見つけるしかない。社会的ダーウィニズム、優生学、ブランク・スレート、非認知能力、文化資本など気になるワードも多く、それらに関する本も読みたくなった。才能、努力、運についての記述も面白かった。2018/03/05