光文社新書<br> 手を洗いすぎてはいけない~超清潔志向が人類を滅ぼす~

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光文社新書
手を洗いすぎてはいけない~超清潔志向が人類を滅ぼす~

  • 著者名:藤田紘一郎
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 光文社(2017/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334043285

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内容説明

手洗いに石鹸はいらない。流水で10秒間だけでいい。過度の手洗いやうがい、マスクやさまざまな消毒・衛生グッズなど、現代の日本人は異常なほど「清潔志向」に傾倒している。しかしその異常な清潔志向こそが、日本人を感染症にかかりやすくしていると名物医師の著者は説く。きれい好きをやめて、もっと免疫を強くする術を徹底伝授。あなたの常識をガラリと変える、目からウロコの健康法が満載の一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

59
過ぎたるは猶及ばざるが如し。この国において、人は心身ともに弱くなっているのではと思っている。確かに、医療や保健衛生のおかげで、平均寿命は伸びているが、自分が考える健康寿命ではどうなんだろう。納豆、山芋、メカブ、オクラ、モロヘイヤ、発酵食品を食べるのが良いと書かれていて、かなり食べているなあ~。2022/09/15

Kentaro

50
なぜ過度の手洗いは、感染症にかかりやすい状態をつくり出してしまうのか。人間の皮膚には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌をはじめとする約一〇種類以上の皮膚常在菌という細菌がいて、私たちの皮膚を守ってくれている。彼らは私たちの健康において、非常に重要な役目を担っている。皮膚常在菌は皮膚から出る脂肪をエサにして、脂肪酸の皮脂膜をつくり出してくれているのだ。この皮脂膜は、弱酸性で、病原体のほとんどは、酸性の場所で生きることができない。つまり、常在菌がつくり出す弱酸性の脂肪酸は、病原体が付着するのを防ぐバリアなのだ。2020/12/22

クリママ

42
異常すぎる清潔志向。身の周りにいる菌と共生し取り込みつつも免疫力をつけていく。清潔にしすぎて菌を殺せば、腸内細菌群のバランスも崩れ、免疫力が弱まる。野菜は繊維質が腸内細菌の活性化に役立つ。抗菌作用を持つなどの化学物質の大半は、長期間使用した際の安全性は検証されていない。等など、すべてとは言わないが、うなずきながら読む。1939年生まれのすごい先生なんだけれど、なんだか気が合っちゃうな~。若い世代に貸したんだけれど、あんまり読んでもらえなかったみたい…2018/04/23

おさむ

34
この題名はもはや許されない風潮が、コロナ禍の日本では強まっています。自分をふりかえれば、外から帰ると1分間以上は手を洗う毎日。体中にサナダムシを飼っていたことで知られる藤田先生は、過剰な清潔志向が逆にアレルギー体質をひろめて日本人を虚弱にしたと喝破してきました。その姿勢はぶれていないし、首肯すること点も多々あります。コロナ禍で、日本人の清潔志向がより一層強まるのは不可避でしょう。健康な体や十分な免疫力をつけるためにも、私達は一歩立ち止まって「程々感」を考える必要がある気がしました。妻のオススメ本でした。2020/08/21

活字スキー

31
ウンコと寄生虫をこよなく愛する藤田先生の著作を読んだことのある人にとっては、特に驚くほどの内容ではなかった。「無菌・無臭」なんてのは自然からかけ離れた、生物の生存に全く適さない状態に他ならない。遺伝子としての情報量でも単純な個数や質量でも、「人間は菌のカタマリ」なのだ。生命の誕生以来、多種多様な生物のひしめき合いの中での調和なくして健全で安定的な繁栄などありはしない。幼児がなんでもすぐ口に入れたがることにも、ちゃんと意味があるのだ。 2018/11/27

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