ブルーバックス<br> 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

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ブルーバックス
我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

  • 著者名:川端裕人【著】/海部陽介【監】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 特価 ¥598(本体¥544)
  • 講談社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784065020371

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内容説明

我々ホモ・サピエンスの出現以前、地球には実に多様な「人類」がいた。教科書に載っているジャワ原人や北京原人だけではない。身長わずか110cmのフローレス原人、台湾の海底で見つかった澎湖人など、とくにアジアの「人類模様」は、目もくらむほどだった。しかし彼らはすべて滅び去り、いま人類は「我々」しかいない。なぜ我々は我々だけなのか? 答えを追い続けた著者が人類進化学の第一人者に導かれて出会った衝撃の仮説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

284
タイトルの究極的な“なぜ”に到達するには難しい所がありましたが、アジア地域を中心とした人類の進化史はエキサイティングなものが御座いました。700万年前頃から現生霊長類の祖先から分岐してホモ・サピエンスに進化したものと思いますが、そこに至る迄の道のりは一筋では無いのですよね。原人ホモ・ハビリスはアフリカでホモ・サピエンスに進化を遂げた後に出アフリカ。その前に出アフリカを果たしたものがいてね。その子孫がホモ・エレクトスに進化したのかな。ホモ族の系譜と伝播の様子を地図と年表を重ねてビジュアルで見たい・知りたい。2025/03/16

absinthe

187
フローレス原人の話題は面白かった。ホモ属はそれこそ大量の変種がいたが、ホモサピエンスの登場とともに、それ以外は世界中から姿を消した。ヨーロッパだけでなくアジアからも。当時の多様性と現代の均一性。新たな発見が続くたびに際立ってくる。澎湖人についてはまだ証拠が少なすぎ。新たな発見が望まれる。2018/03/20

ろくせい@やまもとかねよし

79
人類進化のアフリカ起源説を否定か。タイトルは現生人類が新人であるホモ・サピエンスのみであることを問いかけ、国立科学博物館の海部洋介さんらが発見したフローレス原人や澎湖原人とそのインパクトを解説する。猿人→原人→旧人→新人で捉えた人類進化は、その発見された地域性からアフリカに人類起源をもつと考えられてきた。しかし、アジア東部で新たに発見された原人から、人類進化起源は多様であることを考察。そもそも地球上の1点でのみ人類が生じる考えが流布すること自体が問題で、科学知見は氷山の一角で広げる解釈は人間所業かも。2019/02/10

TATA

71
ホモ・サピエンスより前の人類についての考察。川端さんが海部陽介氏の監修を得ながら最新の研究を解説していく。やっぱり文章がお上手だし熱意を持ってジャワ原人、フローレス原人の発掘現場であるインドネシアまで足を運ぶだけあって迫力を伴って語りかけてくれます。10万年前、50万年前に人類史上に何が起きていたのか。まだまだ更なる研究を待つ必要はありますが、こういったことを想像するだけで浸れる人にはオススメの一冊です。2019/04/06

鱒子

70
図書館本。わたしたち ホモ・サピエンス以前のアジアの「人類」とはーーという最先端の研究。ライターの川端さんが、研究者の海部さんに綿密な取材をして書かれたもの。学者さんの文章ではないので、非常に楽しく読みやすいです。 2003年に発見された身長1mのフローレス原人と(コモド)ドラゴンの住む リアル「指輪物語」。なんとドラマチックな研究分野だろう!2018/10/07

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