日本経済新聞出版<br> バブル入社組の憂鬱

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日本経済新聞出版
バブル入社組の憂鬱

  • 著者名:相原孝夫【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 日経BP(2017/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532263416

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内容説明

☆日本企業の最後の大量採用世代、「バブル入社組」も、はや50代に差し掛かり、人生の岐路に立っている。根っから楽観的と評される彼らは、多くの企業でどのように見られているのか。就職氷河期世代との対立、役職不足、保証されない将来……。バブル世代が置かれた現状と将来について、豊富な事例から人材コンサルタントが鋭く分析する。

☆大企業では、業種によってバラつきはあるが、実に社員の5人に1人は「バブル入社組」が占める、と言われている。会社の大きな人材の塊と言われているが、他の世代からは、「根拠なく楽観的」「ポータブル・スキルが欠けている」「分析的ではない」などと言われ、手堅い意識を持つ、すぐ下の「氷河期世代」と鋭く対立することも。

☆そんなバブル世代が、今後も戦力となって会社に貢献し、生き残りを図るには、弱点ともとらえられる「根拠なき楽観」を武器にすればよいのではないか。自身もバブル世代の真ん中である人材コンサルタントの著者が、さまざまな業種の多くの企業、さらに同世代の声なども織り交ぜながら語る、まったく新しいバブル世代論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

26
企業の景気が良かった昭和の終わりから平成初期にかけて大量に採用された「バブル世代」。後から続く「氷河期世代」に比べると楽観的で論理性に欠け、虚栄心にとらわれて社内では扱いにくいと思われている一方、弱みでもある根拠なき自信は、逆にスピード感の求められる経営感覚に通じうるとします。 テーマとは直接関係のないところですが「管理職としての権限を拠り所に仕事することに慣れてしまうと、任を解かれたときに自分の能力の限界が見えてしまい行き詰まる。」との記載が身につまされるようで刺さりました。2019/01/12

ニョンブーチョッパー

8
★★★★☆ カテゴライズされている「世代」に自分を当てはめてみたけれど、どうにも同世代とは似ていなくて、それより後の世代と考え方が似ているように感じる。過去を思い出してみると、働くうえでのやりづらさはそういうところにあったのかもしれない。世の中、気持ちの余裕が減ってきているという指摘はたしかにそうなのかもしれないと感じる。「サザエさん」の波平さんがアニメだと54歳の設定というのには驚き。54歳で和服着たり「ばっかもん」って言ったりするかな。時代が違うのか。ちなみにアニメ版のフネさんは52歳とのこと。2021/08/11

hyoshiok

8
図書館本。自分はバブル入社組のちょっと上の世代で、今年60歳になる。弊社は定年(60歳)はあるが役職定年はない。本書で登場するバブル入社組は「やくてい」さんと言われ下の世代からは疎まれている。根拠のない自信が特徴とされている。レジリエンスというキーワードが出てきた。自律的に組織(企業)に依存しない生き方をしなければいけないなあと思った。2018/05/22

Gordon

7
自社にもバブル入社組のおじさんが相当な人数いる。「部下なし管理職」や、現場を追われてやむなく事務処理専任と化しているおじさんなど、まさに本書が指摘する通りの余剰人員だ。本書を読んでおじさんはおじさんなりにそれなりに言いたい事があるのも理解したが、会社の人事処遇も本人の意識としても、適材適所で頑張れるように前向きに考えてもらいたいものだ。ましてやこれから年を追うごとにしばらくは同様のおじさんが増え続け、逆ピラミッド化するのは目に見えているし。2017/12/17

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

6
景気の動向はその世代の考え方や、行動に大きな影響を与える。望んだようにはならない場合が多い。他の世代から羨まれるような状況も、当の本人たちには、思うところが多々あったりする。不遇を嘆いて、不貞腐れて過ごすことは簡単かもしれない。バブル世代は、わかってもらいにくい世代だと思う。苦労しないで良い会社に就職し、経費は使いたい放題、下積みもなく好きな仕事ができた。何の努力もしていないではないかと思われがちだ。しかし、彼らが努力していないわけじゃない。人口が多いということは、競争社会を意味する。2018/02/07

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