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内容説明
ヒルティの幸福論三部作から、第一部「幸福論」(初版昭和29年刊)と第二部の一部を「人生論」(昭和31年刊)としてまとめた新・抄訳版。新・解説/鷲田小彌太。
目次
幸福論
仕事の要領
エピクテートス
悪とたえず戦いながら、策略を使わないで 世間を渡ることが、どうしてできるか
よい習慣
この世の子らは光の子らよりも利口である
暇を見つける工夫
幸福
人間とは何か?
人生論
人生の諸段階
罪と憂い
超越的希望
教養とは何か
解説
一、ヒルティその生涯と思想
二、「幸福論」について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
9
哲学的な思考よりも、仕事をする意義、生きるうえで心がけるべきことなどについて書かれていたことが印象に残りました。著者自身の経験に裏打ちされた人の行動に対する視点には、共感できることが多くありました。2019/02/19
cozy-koji
4
鍵山秀三郎さんの薦めで、幸福論(そして人生論)を読んでみました。 特に仕事に対する考え方はストレートに納得出来る部分があり大いに役立ちました。 「忙しいから本など読んでいる暇がないなどとはいわない。」「習慣的に常にただ今日のためにのみ働くがよい。」「教養こそは、決して止むことのない唯一の正しい人生の目的である」などなど、、大いに役に立つ思考で有り難いものになりました。ただ、キリスト教の占める割合がかなりの量を占めていたと感じ、退屈な面、不明な面がありその部分は流し読みとしました。 2022/12/03
ひろみんぐ
4
面白かったのは「仕事の要領」という章。人間は天性全体は、活動するようにできている、として、人間生活の殆どを占める「仕事」について、「できるところから、ともかく始めること」を勧めている。「仕事」とは何ぞやと考える前に、ともかく始めることだと。自身も弁護士という職業があったからこその実践的な幸福論だと思った。2019/04/23
pino
4
「エピクテートス」とか「教養とは何か」は美しく生きる術が端的に分かりやすく書かれており徒然草みたい。ー「真にお前のものであるものだけをお前のものと思い、他人のものを他人のものと見る時、何人もおまえを強制したり妨害したりせぬであろう」「真の教養の最終目的は各人が自己のうちに担っている感性的重力と利己心から人間を解放すること」ーとはいえ、それを実践するとなると本当に難しい。教養を積むことで利己心から脱することができ、ここに書かれているような人物になれるなら、粛々と教養を積みましょう。2018/12/09
Annabelle K
2
ストア派的哲学と善悪二元論の融合といった印象。ストイックな方にはビシッとくるかもですが、わたしは食傷気味に...。「時間の使い方」は、とても参考になりました!実生活に早速応用します。三大幸福論の中で、やっぱりラッセルが一番好きです。2021/08/04