内容説明
「闘うビジネス弁護士」の代表格で、人気弁護士ランキングの常連だった著者(久保利英明)の自伝的ノンフィクション。
埼玉県大宮市(現・さいたま市大宮区)の質屋の息子に生まれた正義感あふれる少年が、弁護士を目指し、企業と癒着していた総会屋や暴力団との修羅場を乗り越えてトップ弁護士になり、現在は東電原発被害賠償請求や国を相手取った1票の格差訴訟、第三者委員会調査報告書格付け、医療法人や社会福祉法人のガバナンス改革など多彩な活動に注力する姿を描く。牛島信、河合弘之、中村直人各弁護士などの証言「私のクボリ論」を多数収録。
以下は本書からの引用。
「日本一黒い顔の弁護士」
「日本一派手なネクタイと派手なスーツを着た弁護士」
もちろん、これは私のことだ。記者会見に同席する私の様子をテレビで観た人は、その発言よりも、まず容姿に強烈な印象を受けるようだ。ヤクザ相手の債権回収や総会屋相手の株主総会指導などを手掛けていたから、こうなったというわけではない。
ただ、総会屋が記憶に刻まれた私の顔を見て「あいつがいる」と逃げ腰になったことは事実。株主総会の場に私がいるだけで、魔除け、総会屋除けになった。
常に大義のために何かと闘ってきた。相手を説得するまで決して諦めない。依頼者のために全体力と全脳みそを使ってきた。自分にとって弁護士は天職であり、自分は「全身、これ弁護士」なのだと思っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
9
どんな分野でも新しいことを始めるのは勇気のいることですが、久保利弁護士はそれを何度も繰り返し、しかも成果を上げてきた。総会屋と闘い、防弾チョッキを着て仕事をした弁護士は他にいないでしょうね。多くの弁護士は評論家。法令に抵触する可能性があるからやめましょうと言うばかり。実は、どうやったら実現できるかを考えるタイプは少ないんです。企業側につくからこそ、「内部から変えていく」ことも可能なんですよね。労働者側で正論を声高に主張することも勿論大切ですが、企業側の弁護士の努力もあることを知っておきたいところですね!2021/02/07
NAKY
2
正義の総量を増やす仕事。いいぞ!2018/09/02
Masaki Sato
0
某講演で引用されていたので読了。久保利先生と直接お仕事をしたことはないのだが、伝え聞くとおりのエネルギーが溢れている。出てくるエピソード単品も濃くておもしろいのだが、信念と繊細さを併せ持つ魅力を感じる。株主総会の歴史を学ぶ上でも意味がある。2025/01/31
ゆうき
0
・依頼者は弁護士に何かを頼むとき、問題の解決につながる明確なアドバイスを期待している。ところが、多くの弁護士は法律の条文を指さし、「社長、それは〇〇法××条に抵触しますからできません。やめましょう」などと法律の解釈にすぎないアドバイスしか示さないから、依頼者は途方にくれてしまうのだ。 ・私の流儀は、目的と手段に正義を要求する。「社長、それはダメです。目的が正しければ、手段が違法でも認められるというわけではありません」「ただし、こういうやり方なら適正に実現可能です。」と必ず解決法を明確に提示した。2020/12/08
メガネメガネ
0
刺激溢れる! 本人も言ってるが、時代の最先端を作ってきた人だと思う。法律の力で時代を切り開けるという前例。 ちょっと前には総会屋がいたんだ、なんて正直信じられない。また、コンプライアンスがここまで叫ばれるになったのも最近な気がする。著作権とかも最近。 この人のやってきた規模のことを現在で行うと、itの力も加わってとんでもないことができそう。具体的ではないけど、そんな力がわいてくる、僕も頑張ろうと思えた。2018/04/30
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