光文社古典新訳文庫<br> 君主論

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光文社古典新訳文庫
君主論

  • 著者名:マキャヴェッリ/森川辰文【訳】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 光文社(2017/12発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
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  • ISBN:9784334753610

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内容説明

傭兵ではなく自前の軍隊をもち、人民を味方につけ、時には道徳的な悪をもためらわない。フィレンツェ共和国の官僚で外交軍事の実務を担ったマキャヴェッリが、君主に必要な力量(徳)を示し、キリスト教的モラルから脱却した新しい君主像を提言した主著。マキャヴェッリのいうリアリズムとは現状追随ではなく、理想を実現するためにリアリストに徹するということである。近代政治学における最重要古典。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

80
今までマキャベリの『君主論』については、帝王学を学ぶような人だけのための書だと勘違いしてました。読んでみると人の心に知るがためのしなやかな思考を促す書だったんですね。そして「名を捨てて実を取る」や「民衆を味方につけろ。ただし、恐怖で支配するな。舐められ過ぎても良くない。自己利益ではなく、人々のために金を使え」、「一番、信頼ならないと思う者程、役に立つ」がこの時代に登場していたとは。しかし、ルネサンスの歴史上人物が例として登場しても『トリニティ・ブラッド』か『アサシン・クリード』しか思い浮かばん・・・orz2017/12/26

molysk

34
マキャヴェッリは、ルネサンス期イタリアの政治思想家。本書は、フィレンツェのメディチ家に献上された冊子で、新しい君主像について論ずる。まず、様々な君主政体について、権力をいかに獲得して保持するかの方法論。次に、軍隊について、傭兵や他国の援軍に頼るのではなく、自前で準備すべきとの主張。最後に、君主の政治的・軍事的力量をキリスト教的モラルから切り離して、人民を味方につけるためには、悪徳の汚名すら甘受すべきと説く。政教未分離の中世から、宗教改革、宗教戦争、フランス革命へと、歴史は本書の主張する方向へ進んでいく。2019/12/28

かわうそ

31
運で地位に成り上がった人は技量がなければすぐさま衰えていく。逆に技量がある人は憎悪されることを避けて、一定程度恐れられることが出来れば長い間その地位の恩恵に預ることができる。さらには、慎重派の人よりも勢いまかせの方がまだ成功しやすいのは慎重な人は時代の流れに身を任すことが出来ないからである。というのも慎重な人は時代の変化に従って自らを素早く変化させることが出来ないからである。それ故にある意味で日和見主義的な要素がなければ成功者にはなれないということになる。2022/04/17

鼠∞

19
さっき読んでたマルクシズムと同様に悪名高いマキャベリズムの語源。手段を選ばないサイコ管理職の為の本かと思いきや、その辺がだいぶ切り取られてるらしい。現代的な共産主義とカール・マルクスの間にズレを感じたように、読んだ人は恣意的に言葉を切り貼りして自分の思想を新たに作り上げてしまう。世界三大宗教も同じようなことになってて、カルトも含めた分派だらけで今やゴチャゴチャに。読んでる途中でその辺が引っかかって、思想書への不信感が拭えなくなってしまった。ストア派以外とはちょっと距離置こうかね、もう。2020/11/08

羊山羊

18
もし、人生で初めて古典をと言われてぱっとおススメできるとしたら本著かなと、そう思わせてくれる凄い1冊だった。古代ローマと都市国家ベネチア、イタリア全土を元に鮮やかに展開される、徹底的に現実を見つめるそのリーダーシップ論は語り口が圧倒的に分かりやすいうえに現代にそのまま生かせるユニークな指摘に満ちている。また、よく言われるマキャベリズムがイメージによくある悪・力のイメージではなく現実を見た結果、悪や力に頼ることもあるよね、というリアリズムが根底にある事にも気づかされる。大満足、おススメ!2021/03/18

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