内容説明
東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員・牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
125
「水底の棘」を抜かしてしまい第4作を先に読んでしまいましたがあまり関係はなさそうでした。今回は、殺人の原因などがかなり込み入っていて新しい視点から楽しめました。ただいも変わらず虫がぞろぞろ出てきて苦手な人は読み続けることが若干苦痛かもしれません。現場の警察署の若手刑事がいつも面白い人物が出てきます。今回は奥多摩が舞台で山岳救助隊員兼務となっています。2018/09/26
ゆいまある
120
死体好きの虫好きには堪えられない法医昆虫捜査官シリーズ4作目。主役二人が禁煙に成功して、嫌煙家にも読みやすくなった(笑)。巻を追うごとに面白くなってて作者の成長ぷりが凄い。西多摩で起きたバラバラ殺人。この遺棄場所の複雑さ。昆虫を使った謎解きの複雑さ。美少年、前科者、天才調香師、復讐者と容疑者も個性的で世界観に巻き込まれる。お楽しみの腐乱死体!今回の腐り方はいい!ウジの大群もパワーアップ。いつの間に赤堀は香りの成分にそんなに詳しくなってるんだ。あんた虫屋だろうが。ドラマチックなラストまで好みの一冊でした。2019/06/02
五右衛門
75
読了。シリーズ4作目かな。でも面白い。毎度毎度登場されるうじの皆様。だいぶ慣れたとはいえ降って来た時は体中が痒くなった様な気が…その中でいつものコンビが活躍します。どこまでも虫たちの声を頼りに犯人を追い詰める。ある意味凄まじい執念ですよね。今回の動機には些か怖さ(狂気)を覚えました。次も期待大です。2020/07/16
はつばあば
73
ウジがなけりゃ変死体も赤堀女史の出番は無い。それはわかっているのだが・・雨の音と間違える程のウジはイラン。そういいながらもこのシリーズから逃れられん。とうとう離婚したのか・・岩ちゃんも。まぁ今すぐ女史とくっつく気遣いはないだろうが、その後の2巻はまだ文庫になってないのでどうなるか気になるところだ。さて、男性のバラバラ死体に過疎の村、巫女と呼ばれる調香師、そして元受刑者の家族と妻に去られた父と息子。八つ墓村だぁ。いえいえそんなことはありませんがネットの恐怖はここにもありました。 2018/03/16
yu
71
Kindleにて読了。今回はバラバラ殺人。山中で見つかった腕。ウジの雨という表現には背筋が凍る。。。岩楯さんお気の毒に。登場人物のキャラが渋滞してきた感はあるものの、今回も面白く読了。2019/09/01
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