創元推理文庫<br> ワニの町へ来たスパイ

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創元推理文庫
ワニの町へ来たスパイ

  • ISBN:9784488196042

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内容説明

超凄腕CIA秘密工作員のわたしは、潜入任務でちょっぴり派手に暴れたせいで、狙われる身となり一時潜伏を命じられる。ルイジアナの田舎町シンフルで、“元ミスコン女王の司書で趣味は編みもの”という、自分とは正反対の女性になりすましつつ静かに暮らすつもりが、到着するなり保安官助手に目をつけられ、住む家の裏の川で人骨を発見してしまう。そのうえ町を仕切る老婦人たちに焚きつけられ、ともに人骨事件の真相を追うことに……。人口三百に満たない町でいったい何が起きている? アメリカ本国で大人気、型破りなミステリ・シリーズ第一弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

369
これは面白い!良質なスラップスティック。起こる事件自体は、もはやどうでもよくすらあり、こっそり捜査→ハプニング→保安官助手にすっとぼける。という鉄板ルーティンがとにかく楽しい。シンフルの日常や美味しそうな料理など、読書好き・ミステリ好きのツボはしっかりおさえつつ、英国産のミステリにはないタガの外れたお笑いが盛り込まれているのが魅力。バナナプティング戦争のナイキのスニーカーのくだりが一番笑えた。すでに20作以上刊行されているらしく、しばらくは追い続けられるシリーズを見つけたことで大満足。2024/02/06

Sato19601027

255
リスペクトを込めて「泣きながら笑えるドタバタ人情喜劇」と敢えて言いたい。文句なしに面白い。この物語は、米国ルイジアナ州出身の作者が、田舎町シンフルを舞台に書いた巻き込まれ型ミステリ。身を隠すために、この町を訪れたCIA秘密工作員のレディング(通称フォーチュン)が、町を仕切る婦人会の二人のおばあちゃん(アイダ・ベルとガーティ)と一緒に大活躍するとともに、亡くなったマージ・ブードローとの友情物語でもある。東京創元社の公認ガイドブックには、松島由林先生の可愛いイラストも紹介されているので、是非、見て欲しい。2023/12/11

absinthe

219
面白かった。ちょっぴり心温まるドタバタコメディ。CIAの女工作員である主人公がヘマをやって強制休暇。訪れたのはワニが生息する田舎町。大人しくしてろと命じられてはいるのだが、災いを呼び込む天才の主人公に殺人事件が忍び寄り、素人探偵よろしく歩き回る(主人公の綽名がフォーチュン)。タッグを組むのは町内シャドウキャビネットの様な存在で、癖のある愉快な二人の老婦人。破天荒さが良い。夏になると川がかなり臭うらしいのだが、主人公は何度も落ちる羽目になる。そんな情景が目に浮かぶとクスリとさせられる。2023/06/08

stobe1904

176
【キャラが秀逸なユーモアミステリー】CIAのやり手スパイのフォーチュンが命を狙われるはめになり、ルイジアナの片田舎に身を隠すことになった。隠れ家の庭先から人骨が見つかり、地元婦人会の一筋縄ではいかない老女たちと殺人事件を追うことになったフォーチュンがドタバタを繰り広げる。一応ミステリーなのだが、筋立てよりも登場人物たちのキャラがユニークで、とても面白い。シリーズものらしいので、ぜひ次作以降も翻訳していただきたい。★★★★☆2018/04/08

Panzer Leader

173
グレイマン・ミーツ・ステファニープラム!ルイジアナの田舎町に潜伏することになった女性凄腕秘密工作員レディング。どんなに退屈な日々が待ち受けているのかと思いきや...疲れている時に読むには最高のドタバタコメディ。本国では10作出ているらしいけど、面白くて次が読みたくなるシリーズ。 2018/01/23

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