イースト新書Q<br> 動物園ではたらく

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader

イースト新書Q
動物園ではたらく

  • ISBN:9784781680354

ファイル: /

内容説明

出会いと別れ、ときどき新発見!
驚きと感動に満ちた、その舞台裏。

パンダの出産に徹夜で立会い、
逃げ出したカモシカを職員総出で捕獲、
忍び込んだ野犬を退治、
ゴリラの顔色を読んでゴマをする、
産まれたての卵を割ろうとするカラスと闘う……
飼育係をはじめとする動物園のスタッフたちは、
毎日、動物たちに振り回されながら、数多くの出会いと別れを繰り替えし、
試行錯誤を重ねている。
動物たちの環境を整える飼育係とは、
動物にとって、存在自体が「生存環境」であり、生命線なのだ。
動物園の役割は時代とともに変わり続ける。
ときには外交のためにパンダやゾウが贈られ、
現在は希少動物を繁殖するための「種の保存」を担った。
進化し続ける動物園で40年間働き、
都内3園の園長を務めた「動物園博士」が語る、
動物園のいままでとこれから。

【電子書籍版のみカラー写真掲載】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーちゃん

28
図書館本。多摩動物公園、上野動物園、井の頭自然文化園勤務を経て、2004~2011年まで上野動物園の園長を務めた著者の経歴と動物園勤務の実態を、時系列の章立てでエッセイ調として綴った本です。驚いたのは多摩→上野→井の頭→多摩→上野と、やたらと転勤が多い事。施設は東京都の管理なので、当然ですが地方公務員となるはずなのに、この少ない施設数を行ったり来たりしているように思え、どの職員も同じようなのかなと思ってしまいました。またこれも当然なのですが、動物園はあくまで動物を「展示」する施設なのだと改めて思いました。2018/06/01

トムトム

23
ノウサギがピョンっとはねるのは、襲われた時など危機的状況。飼育下のウサギはそんなにピョンっとしない。でもお客様はそれを知らないから「ウサギさん、ピョンって出来なくてかわいそうだねぇ」と言う。動物のことをよく知らないで、上から目線で動物に同情する人にイラっとしている感じが、遠回しに感じられた。分かる分かる(;^ω^)2019/12/25

しろくま

16
上野動物園の元園長の本。内容が濃く、最初から最後までかなり興味深かったです。動物園の役割、飼育員の仕事、動物の扱い方、展示の仕方など、内容は多岐にわたります。上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園のそれぞれの特徴もわかったので、改めて行ってみたくなりました。エサや飼育方法についていろんな試みをしているのですね!また、毎日世話をしている飼育員でも、動物との相性や事故があることもわかりました。3.11の地震のあと、被災した動物を受け入れたり、被災物資を届けたりという取り組みがあったことも知りました。2018/07/15

501

16
著者は上野、多摩、井の頭の動物園に勤務し、最後は上野動物園の園長となった人物とのこと。パンダ、サギ、矢鴨とかそれはそれで興味深くはあるけれど、もっと動物園で働く日常的な視点の話題があってほしかったなと、やや自分の期待とは外れていた。2018/02/11

こつ

8
動物好きにはたまらない一冊でした。一見地味に見える動物園の舞台裏はトラブルもつきもので、尽きることのない博愛の精神と情熱が欠かすことができません。園長さんは適職に出会えたのだなぁと感慨深く読みました。そういえば上野動物園でGの展示を見てぎょっとた記憶があったのですが、いつのまにかなくなっていたので、自分の妄想だったかと思ってたらやっぱり展示してた過去があったようです。放し飼いの孔雀を盗もうとする人がいたり、昔は色々あって楽しそうです。2018/10/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12392077
  • ご注意事項