内容説明
政略結婚から始まる、大正浪漫の恋物語。
公家華族の娘として生まれながら平民の家で育ち、借金返済の代わりとして、賃金業「大つき屋」の長男・要と結婚した十六歳の千鶴。
紆余曲折を経て絆を深めた二人は、幸せで穏やかな日々をおくっていた。
そんななか千鶴は、友人の小夜と要の友人・幹弥が意識しあっていることを知り、要の絵が飾られている藤美屋で、さりげなく二人を引き合わせようとする。
ところがそこで要がある人物に再会し・・・今まで見たことのない要の表情に、千鶴は動揺してしまう。
今、明らかになる要の過去。そしてそれを知った千鶴は・・・!?
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
41
要が緋桜をモデルにして描いた日本画が藤美屋(デパート)で一番いい場所に飾られたので揃って観に行くが、要の3番目の許嫁(千鶴は4番目の許嫁)で式の直前に駆け落ちした美女・蝶子に遭遇してしまう。その時の要の態度や隣に住む要の親友・和之輔の思わせぶりな物言いに悶々とする千鶴。和之輔は親友らしいけれど幹弥ほど存在感がないのにこんなところで存在感を発揮するとは…。2022/05/28
ダージリン
32
要さんの過去に因縁のあった女性が登場しますが、千鶴と要は何があっても大丈夫と思えるので安心(少し動揺はありましたが…笑)。次で最終巻なのはかなり残念ですが、お待ちしています!2017/12/06
しゅてふぁん
29
今回は要の過去や千鶴が養女に出された理由が明らかになってスッキリした。もう千鶴と要は何があっても揺るがないなぁ。要は常に仏頂面だし、甘い言葉を発しているわけでもないのに、何故こんなに甘く感じるんだろう。糖分たっぷり補給させていただきました。2017/12/21
coco夏ko10角
23
シリーズ第4弾。祖母の思い出や千鶴が名越家へ養子に出されるまでの流れ、小夜ちゃんと幹弥のこと、そして要の元婚約者とばったり会ってしまって…!蝶子すごい人だ。確かにここまでの人だと、結婚直前に駆け落ちしていなくなってくれてよかった…ってなるね。終盤でサブタイの「三世」はそういうことかと。どんどん素敵な夫婦になっていくなぁ。2019/09/05
すがはら
20
要さんが素敵です。お友達も軽そうに見えて迷いなく決めてくれて、格好良すぎます!世間一般の評価がどうであろうと、自分の相手が一番の美形だなぁとデレデレできるカップルは最高だな。まあ要さんと千鶴は普通に標準以上でしょうが。元婚約者の嫌な奴っぷりが清々しいほどでした。2018/01/08
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