創元推理文庫<br> 吟遊詩人の魔法 上

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創元推理文庫
吟遊詩人の魔法 上

  • ISBN:9784488598020

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内容説明

かつてエイヴァールでは、吟遊詩人が学ぶ学院の〈視者〉たちが強大な魔法の力をふるい、王権とならびたつ権力を握っていた。だが〈視者〉の一部が禁断の魔法に手を染めたために争いがおき、学院は弱体化し、吟遊詩人の魔法は失われてしまった。……十二年に一度、タムリュリンの都では、盛夏祭に行われる競技会で最も優れた技を披露し優勝した吟遊詩人に〈銀の枝〉が与えられる。いまや王に絶大な影響力を及ぼす宮廷詩人も、競技会の優勝者だった。秘められた魔法と、陰謀が渦巻く都を舞台に、吟遊詩人たちの密かな戦いを描く本格ファンタジイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

K

87
著者のデビュー作。古の魔法や吟遊詩人などの"らしい"要素を詰め込んだ王道ファンタジーです。小学生の頃夢中だったハリー・ポッターやデルトラクエストを思い出しました。公然の場での反逆をきっかけに、都にいる権力者と地方を旅する冒険者という構図はワクワクが止まりませんでした!加えて吟遊詩人が詠む詩が情緒豊かに物語を彩っています。不可思議な夢や語り継がれる伝説は魔法や呪いが通じるファンタジー世界だからこそ輝く夢がある要素だと思います。普段読み耽るミステリとは違う現実離れした世界観に没頭できる1冊。下巻に続く!2018/05/12

星落秋風五丈原

21
上下巻の表紙を並べてみると、共に小さく一人の女性の後ろ姿が見える。どうやら彼女達の見つめる方向は同じようだ。見つめている=今は手に入らない何かを望んでいる姿を表している。表紙に描かれている街、エイヴァールでは、吟遊詩人学院の〈視者〉たちが強大な魔法の力をふるい、王権とならびたつ勢力となっていた。だがその一部が禁断の魔法に手を染めたために戦がおき、学院は弱体化、吟遊詩人の魔法は失われてしまった。十二年に一度、都で行われる競技会で、最も優れた技を披露し優勝した吟遊詩人に〈銀の枝〉が与えられる。2017/12/28

かもめ通信

16
書評サイト本が好き!を通じての頂き物。吟遊詩人、失われた魔法、秘められた恋、謎多き死体、探索の旅……ファンタジーの定番を盛り込みながらも、意外と保守的なこの界隈に新しい風を吹かせつつある先が楽しみな大型新人の登場か?!2018/01/10

のん

9
本作がデビュー作のファンタジー。魔法は過去の争いで失われてしまったが、最も優れた吟遊詩人を選ぶ12年に一度の競技会の為、王都に人々が集まっている。不可思議な連続殺人事件。様々な登場人物とその視点。そして下巻へ。2018/06/28

朧月夜

8
大人のダークファンタジー いままで読んだファンタジーのどれにもあたはまらないような 不思議な雰囲気の物語 強いて言えば 暗さ加減 文章から醸し出される雰囲気が 「七王国..」に似てるような気もする 私的には 面白かったが これは好みがはっきり分れる物語だと思う 謎ばかりが多い中 これをどう終息させるのか気になるので 続けて下巻へ2017/12/27

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