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内容説明
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欧化政策、村共同体の崩壊、新しい価値観の波-。現代にも似た転換期の日本、明治後期という時代を、「先生」も「私」も「K」も、それぞれの立場で必死に生きました。その心の揺れ、やむにやまれぬ行為の中にこそ、今をより深く生きるための、思いがけない光が潜んでいます。再読・精読の至福のうちに、どうかそれに出会ってください。漱石の「こゝろ」を、私たちはこれまで、ほんとうに、読んだといえるのだろうか。
目次
はじめに-「こゝろ」の成立と構造
1 「私」の手記-ある青年の回想(「先生」と「私」の出会い
「先生」と「私」の交際
「私」の卒業
両親と「私」)
2 「先生」の遺書-明治の一知識人の生涯(「先生」の生い立ちと故郷喪失
「先生」の下宿と恋
Kについて
Kの下宿と恋
Kの自決前後
「先生」の苦悩
明治の精神と「先生」の死)
おわりに-「先生」の死後



