内容説明
2013年に米国で、続いて2014年から国内でも発売されたGoogle Chromecastは、すでに米国ではApple TVを抜き、メディアプレーヤー分野のトップシェアを獲得している。Google TVでは失敗したグーグルだが、テレビに関わる製品ではじめての成功をおさめたといえる。
IT企業であるグーグルがなぜ、これほどまでテレビにこだわるのか?
ライバル企業といえるマイクロソフト、アップル、アマゾンらも、こぞってテレビにつながる機器や関連サービスを打ち出すのはなぜなのか。
Chromecastとはなにか、大ヒットの理由はどこにあるのか。そして、グーグル陣営がテレビを制しようとする最大の目的とは?
長く第一線でIT界の最先端を追い続け、海外のIT企業の動向にくわしいライター、塩田紳二氏がその意味を読み解く。
目次
はじめに
Chapter 1 Chromecastとはなにか
メディアアダプタとは
より小さくより安く
直接操作しないChromecast
ワイヤレスディスプレイアダプタとの違い
Chromecastの動作のしくみ
Chromecastの特徴
Chromecastの隠れた機能の可能性
Chapter 2 なぜグーグルはテレビにつながろうとするのか
3つのスクリーンが時間を奪い合う
マイクロソフトのトリプルスクリーン戦略
リビングのテレビの重要性
PC、スマートフォンからテレビへ
置き換えられないそれぞれのスクリーン
Chapter 3 Chromecastの成功とスマートテレビ
テレビのあり方を変えないChromecast
グーグルもわからなかった?
Android TVの登場とNexus Playerの発売
スマートテレビの未来
あとがき