平凡社ライブラリー<br> ヴァレリー・セレクション 上

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平凡社ライブラリー
ヴァレリー・セレクション 上

  • 著者名:ポール・ヴァレリー/東宏治/松田浩則
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 平凡社(2017/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582765281

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内容説明

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思想・文学・芸術・批評――20世紀を代表する知性の広い範囲にわたる仕事を精選、すべて新訳でおくる。上巻は、「方法的制覇」「精神の危機」など1930年までに発表した10篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chanvesa

38
小説、詩にとらわれず音楽や建築など、ワーグナーと同じくこの人も「総合芸術家」であろうとしたのであろう。「言わないでおいたこと」のアフォリズムは、ニーチェのそれやベンヤミンの「セントラルパーク」に比べると単調に感じる。「好みは千の嫌悪からできている。」(216p)なんて気障だし、親友について(248p)は説教臭い。「精神の危機」は第一次大戦後の「世界」をヨーロッパという見方の域を出ないが、仕方がないのかもしれない。しかし「平和とは、その実現過程で、愛や創造の行為を許容する戦争だ」(80p、ないし79p)2016/05/05

tunehiro

6
何らかのものごとを、この生とは無関係なものに、注意と情熱を込めて、まるで人生がそれにかかっているとでもいうふうに、変えてしまう不思議なちから、・・・そこにこそ私たちが「生きる」と名づけるものがある。2011/02/18

ラウリスタ~

4
ふむ。いぜんよりかはヴァレリーの文章に耐性が出来てきた。見た目ほど難しいわけではない。彼が一種特殊な文学活動を続けたのは時代的な背景もある。20世紀に入り小説が何か頭打ちになり、とっくに詩は死に絶えつつあるような状況のなか、文学活動の可能性を追求し続けたのだろう。ユリイカなどの奇妙な立ち位置の作品への共感などもその表れ。人文系に限らない幅広い学問をより密接に文学活動に取り込もうとした。ディレッタントに過ぎないのかもしれないが、かつていた万能人を思い起こさせる文学作品。2012/04/14

トックン

1
WW1を契機にしたドイツや「アジアの小さな岬」(=日本)の台頭を感じ「精神の危機」を唱えた氏が、精神を「蠅」と呼び嫌悪しているのが印象的。精神=蠅はどんな対象の上にも、とまる。2017/06/27

あだこ

0
期待を裏切られつづけ、引き込まれる。2010/06/14

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