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内容説明
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織田から豊臣、そして徳川へと天下人がめまぐるしく入れ替わった戦国時代、数多の大名や武将が歴史の表舞台から姿を消していった。覇権争いに敗れた各地の戦国大名から、鎌倉以来の守護大名、公家出身の国司、足利将軍家、そして、天下人に繋がりながら敗者となった人々まで、さまざまなタイプの戦国「負け組」の軌跡をたどり、彼らの敗因を探る。
目次
プロローグ-戦国の「勝ち組」と「負け組」
第1章 天下を失った面々
第2章 戦国「負け組」の総チェック
第3章 「勝ち組」から出た「負け組」
第4章 「負け組」は、どのように生まれたか
第5章 「負け組」はどうなったか
エピローグ-武家政治の終焉と勝敗の決算
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
題名通り負け組にスポットを当てた一冊です。負け組を分類し、その中で勝ち組からもいつ負け組になるかわからない状態であることが戦国らしいと思いました。事例研究は有名な人物ばかりなので守護大名クラスをもっと混ぜてもらったほうが個人的な希望でした。2024/08/20
中島直人
10
(図書館)勝者の視点からしか触れられることのない敗者という存在に焦点を当てているにが斬新で面白い。が、知っている話がほとんどで、薄く広くに過ぎて印象は弱い。2018/04/19
チューリップ
2
負け組にスポットを当てている本だけあって、戦国時代の勝ち負けがはっきりしている有名な戦の関ケ原の辺りは読んでいて熱入っている感じで面白かった。著者は石田三成とか好きそうだと思った。終わった後の結果を知っている人たちが負けるのは確実だったとかあれこれ言うけど当時の人たちにはどう転ぶか分からないからこそ戦ったのだというのにはそうだよなあと感じた。明治維新も徳川と反徳川の武家の戦いだったのに結果的に武士が消滅してしまったというのが面白かった。2021/07/19
編集兼発行人
2
我国の戦国時代に名を馳せた武将や武闘集団の顛末に関する紹介。通史で必ず登場するメジャー級から歴史好きが喜ぶマニアックなマイナー級まで全国各地の面々や其の後継者が如何様に没落あるいは消滅していったのか概略的に記述。敗者であるという事実のみの理由により後付けで低い評価に甘んじている者達の能力が勝者の其れと比較して歴然とした差が有る訳でも無く様々な要素が陰陽に絡んだ結果として結果的に失墜したものと理解。史観とは勝ち残った連中のエピソードを中心にして組み立てられるというバイアスに対して意識できる実例集として参照。2015/02/05
玉野ゆうき
1
敗者に為った者たちも勝算があって動いていた訳で、結果を知っていると”敗者は敗者に為るべくなった”と云う色眼鏡で敗者を見がちだと気付かされます。もっと違う視点を持たねば! 没落したまま終わった家、大名に復帰出来た家も在れば、本家が滅んでも嫡流が残ったりと様々な人生?模様。意外な家が残っていたりと驚いた。2020/03/14