内容説明
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真の安藤忠雄が浮かび上がる! 「50人の証言」で徹底検証
建築も生き方も、その存在すべてが人々の心をつかんで離さない。安藤忠雄が社会に与えた影響とは?設計活動50年の真実を、50の建築と50の真実であぶり出す。作品集であったりインタビュー集であったりと、社会や建築界に対する安藤氏の挑戦を多角的な視点から位置付けたものは見当たらない。数ある安藤本のなかでも「集大成」といえる1冊。オールカラー版。
<主な内容>
◆PART1:1960~70年代「安藤忠雄の原点を探る」
◆PART2:1980-90年代「環境問題や公共性を追求」
◆レビュー:空から見た安藤建築(80~90年代)
◆PART3:2000年代「街や人との関係を深める」
◆PART4:次代につなぐ「人間力と人工知能のはざまへ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
63
安藤さんの作品を写真と文で伝えるとともに証言によって人間像が伝わってくる本。(次回の建築ツアーの資料として)2020/02/15
アキ
5
すばらしい50の建築の数々と、周囲の人からの50の証言から、闘う建築家なんだと改めて思った。光の教会や地中美術館は、いかにも幾何学と自然の光をうまく取り入れて設計してるなあと思ったが、小篠邸や住吉の長屋は実際に住んでいる人の話が興味深かった。冬は、スキー服で生活してたって、ほとんど外やん!でも自宅でトイレ行くのに傘さすのは嫌だけど、自然を感じるのは日本らしくていいよな。最後のインタヴューを読んでるだけで笑顔になれるし、元気が出る。やっぱ元気な関西人はいいね~。いい本です。2018/02/01
TAKAMI
3
安藤忠雄に関する本は良い本が多いんですけど、この本はその中でもかなりクオリティが高く、また1冊にまとめることの難しかったであろう本です。安藤と関係のあった建築家、元所員、ギャラリストやビジネスマン、構造家、現場監督など本当にあらゆる人たちがその人でしか語れない立場で安藤との歴史を語っています。多面的に安藤の業績を捉えるだけでなくて、プロジェクトの知られざるエピソードや個人的なやりとりなんかもまとめられているので、生き生きとした本になっています。2017/11/27
あつもり
2
他の方々が語る安藤さんのエピソード・解説が面白いです。例えば石山修武:「『石山さん、住宅をつくったら、年末には全部、所員を連れて掃除に行くんだ。』これはつまり、つくりっ放しにはしないということだ。すごいと思って私もまねしたが、1回だけに終わった。…彼は今も続けている。」(P.40)。藤森照信: 焼き肉を食べ続けた後の「夜の10時くらい、私はホテルに帰ろうと思っていたら、安藤さんは『これからプールかジムに行こう』と言う。それを聞いたとき、『かなわん』と思った。」(P.150)努力と熱量の多さに圧倒されます。2022/01/22
ポポロ
2
書籍の内容は、安藤さんの建築作品を50、安藤さんと関わりのある方のインタビューを50掲載し、安藤さんの作品とその人物像に迫ると言うもので、とても読み応えがありました。安藤さんと今まで交流をされて来た著名人の方のインタビューを通して、安藤さんの人と成りが鮮明に浮かび上がってくるのがとても良かったです。4つのセクションに分かれたご本人のインタビューや、巻末の方には「安藤忠雄事務所イラスト解剖」などの面白い記事も。よくこの内容で2000円代に収めてくれました!ぜひ手に取って読んで頂きたい一冊です。2018/05/04