旅する絵描き

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紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍

旅する絵描き

  • 著者名:伊勢英子
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 平凡社(2017/12発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582833621

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内容説明

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絵本『絵描き』『ルリユールおじさん』(平成19年度講談社出版文化賞絵本賞受賞)はどのようにして生まれたか。未公開スケッチを多数収録した最新エッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

104
ただひたすらパリから手紙が届く。その手紙が物語のすべてである。それ以上でもそれ以下でもない。そんな世界にも関わらず、不思議と過不足感がないのだ。わかっていることは、手紙の差出人は男性で、パリを旅する絵描きであること。そして、宛先は常にYであること。そこからふたりの関係が明らかになることはない。Yが誰かもわからずじまいだ。ここでのメインは、絵描きである男が出会った人とのやりとりをひたすら綴っている。ルリユールおじさんとの出会いから別れまでを描いている。これは絵本の『ルリユールおじさん』に続く物語なんですね。2013/11/23

kanegon69@凍結中

91
これは伊勢英子さんのファンにはたまらない一冊!代表作、「ルリユールおじさん」が製作されていく舞台裏が分かります!なんと、「ルリユールおじさん」のエスキス(下絵)もついています!そして随所にパリで描いた絵本の端々がでてきます。「あの路」「大きな木のような人」、、美しいパリの街並み、ソフィー、三本足の黒い犬!うひゃぁー、これはたまらないわぁ。。いせさんの大好きなドラクロワ、そしてゴッホの話も出てきます。それにタンギー爺さん!テオと住んでいたモンマントルも!パリ好き、印象派好きにもたまらない一作。おススメです!2019/11/29

紫綺

78
この本のように、謡うように文章を綴り、踊るように絵が描けたなら、どんなにか素晴らしいことだろう。これを機に、イマジネーション&インスピレーションを取り戻したいものである。2012/06/08

hirune

67
もう一つの「ルリユールおじさん」でしょうか。旅の途中の画家が偶然通りかかったルリユールの工房で出会った職人のおじさんとその仕事に魅了され滞在した日々と、パリの芸術的雰囲気や危険をはらんだ世情など感じたことをスケッチと友人への手紙で綴ったもの。日本とはまるで違う異質な社会、でも誇りを持って生きているヨーロッパの人々の気質が垣間見れました。2016/06/02

seri

62
パリの街、静かな路上。始まりは一つの小さな窓との出会い。「ワタシハ、イカナル商業的本モ買ワナイ、売ラナイ」おじさんの鋭いのにあったかい深い青緑色の瞳、木のような手、不思議な空気、様々な本。『ルリユールおじさん』があんなにも素敵な絵本だったのは、その元になった旅がこんなにも素敵なものだったからなんですね。ゴッホへの憧憬、ドラクロアの壁画、ショパンの旋律。美しい街、優しいひと、大きなアカシア。圧倒される歴史。この心を包みこむような空気を、まっすぐな言葉と優しいスケッチが伝えます。心にストンとおちてくる。2014/02/01

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