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内容説明
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20世紀とは、戦争の世紀である。その出発点となった第一次世界大戦をこそ問わねばならない。バルビュス、ドリュ=ラ=ロシェル、ブルトンらが見た戦場とは?エリクソン、マンハイム、アーレントらを襲った「不安」とは?大量殺戮の戦争は人間の何を変えたのか?兵士、民間人の近年発掘された記録や研究をも踏まえて、第一次世界大戦がもたらした「精神の危機」を追究する待望の20世紀精神史の試み。
目次
第1章 1914年・夏
第2章 未知の戦争
第3章 戦時体制と知識人
第4章 くたばれ、おやじたち-戦後精神の形成
第5章 「不安の世代」の登場
第6章 さらば、ヨーロッパ-モロッコ戦争
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハチアカデミー
14
第一次世界大戦を受けて、当時の知識人が、芸術家たちがどのようなインパクトを受け、その後の時代を生きたのかを概観する一冊。ブルトンが内に抱えた戦争体験が、フランスで文学の薫陶を受け後にスペインに渡るヘミングウェイの思いが、フランスの議会で発言する若かかりしホーチミンが、それぞれの体験・思想を交えて論じられる。そこからは、近代の戦争がもたらした思想的な問題が炙り出される。とはいえ、扱う範囲を考えるとあまりにも頁数が短すぎる。それぞれに興味深い社会的背景や個々人の経験が記されているが故に、物足りなさが残った。2014/11/12
bittersweet symphony
1
文化史的な観点で第一次大戦がいかに歴史の断絶となったかを、おもに左翼文化人の証言を中心に検証していく内容。戦前世代/戦争を戦場で実体験した世代/戦場に出れなかった世代 での断絶的な話は、日本では第二次大戦時にあったわけですが、欧州では第一次大戦時にそれが行われその結果が第二次大戦でのカタストロフに繋がっていく、それゆえに第一次大戦とその後の経験が我々の考える以上に重要な意味を持っているという事になります。2014/04/07
ねぎとろ
1
戦争によるヨーロッパ精神の崩壊と、若者の不安、帰還兵の結束、そうした人々は様々な運動に参加していくが、その流れは共産主義とファシズムに回収されていく。 歴史著述としての正確さは分からないが、三部作の一冊目としてはまずまず楽しめた。知識人の戦争協力に関しては、端的に知らなかったので驚いた(とくにトーマス・マン)。彼らの議論は、実に第二次大戦の日本の知識人のそれを思い起こさせる。ナショナリズム恐るべしといったところか。2011/07/31
たかはし
0
再読2017/10/22
yanapong
0
第一次世界大戦がヨーロッパ知識人たちに与えた思想的影響を探る。2011/12/03
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