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内容説明
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杉浦康平はデザイン界の逸材と言われ、一貫して独創的な手法を切り拓いてきた。また、ウルム造形大学、インド旅行での経験から、アジアの伝統文化に目覚め、広くアジアの図像を探求し、曼荼羅のほか、余人の及ばない成果を展開している。
目次
第1章 建築を学んだ異才のデビュー-一九五〇?六〇年代初め
第2章 デザイン活動の本格化-一九六〇年代
第3章 転機となるウルムでの指導-一九六〇年代後半?七〇年代前半
第4章 アジアへの開眼とブックデザインの革新-一九七二?七六年
第5章 アジア図像学の集成へ-一九七七年?八〇年代
終章 アジア・デザイン言語共同体の軸に-一九九〇年代以降
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
11
「非秩序の中にこそ、物が生まれでる根拠がある」。知られているところでいえば、「旧・講談社現代新書の装丁」や「時間距離地図の制作」をしたのが杉浦さん。現代のデザインは、ますます「引き算の美学」のほうに傾いているけど、そんな今こそ、アジア的コスモロジー&ノイズに満ちた杉浦さんのセンスを見直しましょうよ、というのが著者の主張だ。旧西ドイツで「日本の再発見」を迫られ、インドで「アジアの再発見」を迫られたというのが伝記的な位置づけ。若き松岡正剛に惹かれ、伝説の雑誌「遊」の装丁を無料で引き受けた話など興味深い。2017/06/10
いのふみ
6
その創意性・革新性に感嘆しながらも、心のどこかで、「でももう古いんじゃないか」と思っていたら、巻末の方に、現在のデザインはシンプルさの臨界を極めようとする、何も作らない、作っていないように見せる引き算の美学がよしとされているようだ、と見抜かれてあり、ドキッとした(後戻り切符のない終着点にいる覚悟を持って臨んでいる限りでは問題がないとも)。今あるデザインのどこかには杉浦デザインが必ずある、というのは少し言い過ぎかもしれないが、一周回って、というのではなく、このデザインは今なお生彩を放つ、と言い切りたい。2016/10/27
3247
0
杉浦康平という名前はその道の巨人として知っていたけれど、仕事の内容についてはほとんど知らなかったのでずいぶん前に買った本。杉浦康平の仕事を一巡り見渡すにはちょうどいいのではないかと。批判的な視点なども多少あるとなお良かったかなあとも思ったり。ヴィジュアル・コミュニケーションやタイポグラフィであるとか、三次元の物体としての本を考え尽くした造作はやはり凄い。2016/03/24
723
0
杉浦さんの完璧主義っぷりはすごい。それを表現する印刷会社もすごい。デザイン界ってこだわりとやりぬいたもの勝ちな業種なんだと思います。2010/07/22
onepei
0
書籍電子化がすすむと、デザインの楽しみはどうなるのだろうか。2010/06/20
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