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内容説明
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宇宙の真理を数学的手法で求めたパルメニデス、対象化されざる「自己」の真理を求めたソクラテス。哲学の始源に見いだされる二つの道は、時に離れ、時にもつれあい、西洋哲学の流れを紡いでいった。それはいまもアクチュアルな問いを発し続ける…。歴史の霧のなかから、人間の思想のドラマが立ち現れる。独自の観点からの西洋古典古代哲学入門。
目次
その1 パルメニデスとソクラテス
その2 プラトンとクセノフォンが語るソクラテス
その3 プラトンとアカデメイア
その4 アリストテレス
その5 エピクロスとストア学派
その6 新プラトン主義とアウグスティヌス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
15
パルメニデスから新プラトン主義まで、つまり紀元前4世紀から紀元5世紀に至る古代の西洋哲学の潮流を、パルメニデスとソクラテス両者から影響を受けたプラトンを基軸として概説する入門書。著者は対話篇におけるソクラテスの姿がいかにプラトンの理想像に脚色されて成立したかを本書前半部で示すことで、通俗的なプラトン理解を改めようと試みる。また、後半部では、プラトンとの関係からアリストテレス、ストア派、アウグスティヌスについて素描し、古代の哲学諸派がヨーロッパのキリスト教受容の素地となったことをしっかりと簡明に述べている。2019/07/10
Go Extreme
2
ソクラテスを一つの分岐点として捉える伝統 土産話のような口承文化 世界の現象を神なしで説明することへの無関心 絶対的な意味で知っているのは神のみ 知識あるいは真理の共有可能性 技術とは異なる徳の教育困難性 正しい抑制としての節制 パルメニデスへの畏怖の念 神がかりの状態としての狂気肯定 哲学の始まりとしての驚き 善美く善く生きる イデア論の痛烈な批判 快く生きることと美しく生きることの同等性 知性の戦い・自己吟味欠如 近代科学成立を準備した構成主義論理学 諸イデアの知性への内在化 質料を悪の根拠とする思想2025/05/13
の
2
ギリシャ哲学の思想を体系的に纏めた書。体系的故にまとまりには欠けますが、宇宙理解のための数学・幾何学からキリスト教信仰の倫理学・神学まで取り扱っているので「古代哲学への招待」には丁度いい。当時の偉人たちの語録からは相互に影響し合っていたことが読み取れ、独自の理論を築き上げるだけではなく、他人の理論を十分に理解し議論によって打破することで、それぞれの哲学が生まれるのだろう、と当時を想像してみたり。2010/09/30
れ
1
要再読。ソクラテスとピュタゴラスに着目し、古代哲学の概要を記述している。非常にコンパクトでパルメニデスについて知るにはこの一冊が最適ではなかろうか。2013/09/21
j
1
網羅的です。ソクラテスとピュタゴラスの違い。プラトンとアリストテレスとの違い。注目すべきは、主語中心主義の思考法はアリストテレスの背後にあるピュタゴラス的世界観であるということ。ソクラテスはむしろ述語主義であること。また、エピキュロスの肯定的生命観は中世まで生き延び、近代の「欲望を抑えるのは意志の力」という考え方と鋭く対立する「欲望を抑えるのは誤った世界観」という考え方ということ。とにかくてんこもりです。2009/03/26
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