オリンパス症候群

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オリンパス症候群

  • 著者名:チームFACTA
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 平凡社(2017/12発売)
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  • ISBN:9784582824605

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内容説明

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なぜ、20年間も損失を「飛ばし」続けられたのか。なぜ、かくも長年にわたり不正は暴かれなかったのか。企業、官庁、監査法人、銀行、証券、メディアによる壮大な「共犯構造」がつくり出した日本型企業の病巣を暴く。

目次

序章 ポチたちの天国
第1章 かくも長き不正-90年代のロスト・ディケイド論
第2章 「飛ばし」の請負人-00年代の第二ロスト・ディケイド論
第3章 「ウチ」という遺伝子-日本株式会社論
第4章 無知から正義は生まれない-メディアの大罪
付章 獄中のホリエモン「オリンパス」に憤る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あらびっくり

4
もうだいぶ風化してしまった感のあるオリンパス事件ですが、あらためて読んでみました。事件の要諦は社長直轄で粉飾決算を長年続けてきたことですが、この粉飾に関わる過程で、M&A時の異常な買収見積書の作成を自分の出身大学の元教授が関わっていたことを知ったのは大変残念でした。2021/03/21

Hiroki Nishizumi

3
ポチたちの天国とか無知から正義は生まれないなど、多くは事実を書いてあるし、主張することの大部分は正しいしいのだが、なんとなく優等生的でしっくりこない。頭が良いけど生産的でない評論家という印象。もっと力強いメッセージが欲しいな。2015/03/27

セロ弾き

3
山一證券自主廃業からオリンパス事件までの政治・経済の流れとコーポレーートガバナンス、メディア、官僚についてやや上から目線のタメ口調で幅広く語る。内容は硬派で奥深い。2012/11/08

Stevie G

3
FACTAのオリンパス報道の裏話暴露本かと思って読んでいったら、どうしてどうして、専門家が深く掘り下げた株式会社論、コーポレート・ガバナンス論、ジャーナリズム論についての真摯な議論が展開されています。特に日本のジャーナリズムにおける調査報道の欠落振りに対する批判は牧野洋氏の「官報複合体」での主張と同一のもので、日経新聞社からスピンオフしたジャーナリストの方々がこれだけ声を揃えて訴えている以上、政治家や実業界のエリート層にも徐々に声が届き、いろんな面でルールの変更・整備が行われていくものと信じています。2012/09/14

take

3
副題に、『自壊する「日本型」株式会社』とあるとおりオリンパス事件そのものより、その背景にある日本型企業の病巣に切り込んでいく内容だ。日経などのエスタブリッシュメント企業から飛び出て、個で勝負する筆者たちのメスは鋭い。真山仁の「ハゲタカ」とか好きな人にはおすすめ。2012/06/16

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