内容説明
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『イーリアス』は、伝ホメーロス作の長編叙事詩。『オデュッセイアー』と並んで、ギリシア文学の劈頭に位置するのみか、文学的世界遺産と称するに足る傑作である。全二四書、一万五六九三行に描かれるのはトロイア戦争十年目の四九日間。神々と英雄・人間とが織りなす壮麗なドラマを訳者はみごとな日本語で再現した。全二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
1
感想は下巻のところにまとめて書きます。世界文学全集の1巻に、オデュッセイアと共に収められたテキストを読んだのですが、その本のエントリーがないので、訳者が同じなのでここに書くことになりました。2020/09/17
depthofthesky
1
#dokusyo 銭湯でぬくぬくしながら上巻を読了。物語としては、それはもう『オデュッセイア』のほうが波瀾万丈で面白い。ではこの長大な『イーリアス』をどう楽しめばよいのかといえば、口承されたものである点に注目すべきだと思う。いちいち固有名詞の前に語られる賛辞やふたつ名は、聞き手に登場人物を忘れさせない工夫であるはずだし、吟唱の調子を整えるためのものでもあるだろう。なによりこんな現代的で視覚的な、スペクタクルじみた表現があることは驚きではないか。↓2010/05/08
guralis
0
アキレウス立つ、というところまでの長い長い助走といってもいいのだが、それがとても面白い。神が味方していなかったからどうしようもないという発想は、平家物語の英雄たちにも通ずる諦念というか、不条理への身の処し方に思えた。2017/09/22
Hidetaka Ohtsubo
0
神々の些末な争いのコマとなっていることを感じつつも、雄々しく戦い、アッサリと死んでゆく英雄たち。対して神々はあくまでも身びいきで、あわれがましくゼウスに泣きついたりする。ここに古代ギリシャ人の「神」感覚が垣間見られるようで面白い。時に皮肉、かつ慇懃無礼にすら感じられるその調子こそは、目くらのマエオニデェスらが唄った口承文芸がかくも長く命長らえている理由のひとつでもあるのだろう。2016/11/20
ゆらゆら
0
読んだ、としか言えん。古典叙事詩の常で、現代小説に慣れきった身としては非常に読みにくい。面白い箇所とそうでない箇所の落差が激しい。予備知識なしで娯楽に読むのは恐らく無茶と思われる。2010/05/20
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