- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「多面体にカットされた小さな宝石」歎異抄。それはいま、私たちに何を語りかけるのか? 凝縮された親鸞のことばの現代的意味を読みほぐす、アクチュアルな歎異抄入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
11
歎異抄をわかりやすく解説した良い本だと思うのだが、どーしても引っかかるのがタイトルの『いまを生きるための~』って言葉だ。親鸞ラヴァーの中でも、とくに歎異抄派の書き手は親鸞さんを「自己啓発的な強壮剤」のように扱うフシがある。この本でも、著者は親鸞さんに添った生き方を提示しているのだが、見方を変えれば、親鸞さんを通じたガッツガツの自分語りだ。親鸞さん周辺を読んできて、「得るものあった!」とは声高に言えないけど、「ああなんか、自分の宗教観を問われているんだぁ」という感触は、ひとつの財産になりそうな気がしている。2016/07/27
kera1019
1
浄土教の成立根拠が「煩悩具足の凡夫」だと言う事にあらためて感心。元々、仏教というと肉食妻帯の禁止などの戒律、修行や善行を行うという固いイメージが強かったけど、戒律を守らずに悪は往生のさわりではないと言い自力聖道門や菩薩心までも否定して「念仏をとなえれば、そのままのあなたで浄土往生がかないます」と言って、むしろ念仏以外のものを全部捨てなさという浄土教の教えの端末に触れる事が出来た気がする。2013/02/26