内容説明
中国共産党の第19回党大会で、習近平が徹底した共産党独裁を目指していると明らかになった。自分の姿を毛沢東に重ねる絶対的指導者として歩もうとしている次の5年は、国際社会をも巻き込む大きな悲劇をもたらすだろう。党中央の指導(=自分の意見)に抵抗するものは排除し、人民の統制と監視を強化、合弁・民間企業まで従わせ、中国の強国化、強軍化でアジアを支配。日本の安全保障や経済問題は、どんな影響を受けるのか、詳細レポート。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
7
うーん。問題が錯綜していて難しい。つまりは、民間交流しかできることはないってことか。2018/01/21
まさやん80
1
中国ウォッチャーの福島さんが2017年党大会の結果を踏まえて、中国で起こっていることを解読。そして、中国が今後どのような戦略で動いてくるかを予測している。 中国における権力闘争のすさまじさは驚くばかり。 習近平はかなり危険な指導者であり、これがトランプとバランスを取りながら、力でアジアを抑え込もうとしているのが今の状況。日本にとっては、非常にヤバい。世界の情勢を見るうえで、中国の動きはやはりしっかり押さえておかなきゃいけないと思う。2018/08/02
東側ギャン
1
わかってるだけど凄まじい権力闘争に見てるこっちが疲れる。それでも毛沢東やトウ小平のようにすごい政治巧者と言えるほどの基盤が習近平にあるか?って言われたらかなり怪しいとNHKBSで流れる中国の国営放送のニュースの白々しい習近平万歳っぷりを見るとちょっとね・・・。2017/12/06
MrSeiuchi
0
習近平独裁体制が確立されたとみられる2017党大会に至るまでの政争がわかりやすくまとめられている。分析はイデオロギー的な偏よりもなく淡々と行われており、この本を読んで中共内部の力関係がつかめたおかげで、ニュースの理解力が上がったと思う。米中貿易戦争が始まった今読んで良かった本です。2018/08/06