内容説明
「俺は相当にお前を気に入ったようだ。思い切り抱いて喘がせたい」孤独な美貌の吸血鬼が唯一執着したのは一人の少女、ディーナ。小間使いとして彼に尽くすディーナは、毎夜、甘い口づけと共に熱い楔で貫かれて快感が止まらない。甘美な痺れに喘ぎながら、胸に溢れるのは彼への愛しさ……。
類稀なる美貌ながら、凄腕の武器職人。そんな吸血鬼カミルのもとで小間使いとして働くディーナは、彼に片思いをしていた。吸血鬼は人間のような伴侶を持たず、愛も知らない。ディーナは金でカミルに買われた身だから、一生懸命彼に尽くすだけ。そう思っていても、時折見せる彼の優しい気遣いに、ディーナの胸はときめくのだ。しかしディーナに想いを寄せている人狼が現れることで、二人の関係に変化が現れる。「お前は俺のものだ。誰にも触れさせない」初めて告げられるカミルの独占欲。そんな中、ディーナが誘拐される事件が起こって!? カミルを呼び出すための人質としてディーナが攫われたことを知ったカミルは……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でんか
20
これ、すきです。小間使いとして、武具師のカミルに仕えるディーナ。実はカミルは吸血鬼で、愛を知らない種族と言われている。クールだけど優しいヒーローと、一途で勇気があってまっすぐなヒロインが、少しずつお互いを知って惹かれあっていく過程がよいです。ヒーローが愛を自覚するけど、彼女の気持ちを誤解して葛藤するところとか、思い込みと気持ちのすれ違いのもだもだ感がとても良い作品。吸血鬼ならではの吸血行為やら媚薬やらといったシチュエーションがお約束ですが物語のよいスパイスな感じ。横恋慕してくる人狼青年もいいキャラだ。2017/11/28
陸抗
16
ディーナが身を寄せていた叔母夫婦の家が放火され、叔母夫婦がお金を得るために、変わり者の吸血鬼に身売りされてしまった。ファンタジー世界で、吸血鬼や人狼、アラクネ等、魔物も住む世界だけれど、世界観に関しての説明は不足ぎみ。今回は吸血鬼がメインなので、彼等の生活状況の説明に絞ったのかな。話は凄く好みだったので、同じ世界の別の話も読みたい。2018/04/15
朔夜
1
★★2017/12/03
はるあ
0
★★★★☆2020/04/23