内容説明
著者は『スター・ウォーズ』シリーズの大ファン。その彼が、ひとりの父親として、そして法学や行動経済学の泰斗としての立場から、『スター・ウォーズ』をよりよく観ることが、コミュニケーション、意思決定、マネージメント、経済、政治にいかに役に立つかを説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
225
うーん、悪くないけど良くもない。スター・ウォーズの世界を解説しつつファン目線でどの作品がおもしろいかとか、宗教や政治の話を絡めた解説がされていたりするんだけど、あとがきに書かれていた通り、著者が書きたいことを書きたいように書きなぐった感じの本なので、だれがどのように読むとどのような満足を得られるのか謎。スター・ウォーズファンだったらもっとほかのおもしろくて読みやすい本があるし、政治学ももっとサブカルと絡めたおもしろい本があるはず。つまり中途半端な感じがした。2018/04/24
さきん
23
監督の想像以上に成功し、議論の尽きない映画スターウォーズ。当初は兄弟や親子設定は考えていなかったとか、ストーリーの方向も見えていなかったとか。シス卿の権力掌握への道筋や陰謀について、憲法、社会問題と比較しながら、魅力の源泉へ迫っていく。2018/01/28
sayan
15
映画をモチーフにした政治・経済本は中途半端な内容が多く、結局何言いたいの?と首を傾げる。本書は、色々なことを語るのだけれど「やっぱ、ストーリー5が最高だよ」と、著者のスターウォーズ愛に溢れている。「みるべきストーリー、見る順ストーリー」を、紙面上で展開するが、いちいち「著者の主観が反映され」面白い。「うわついた流行や気まぐれ」は伝統を否定し「共同体の連鎖と連続性を壊す」=社会的安定性の不可欠な源を拒絶する、と、スターウォーズの連続性を語らせた箇所がB.Buzanの「社会的安全保障」と重なり興味深かった。2018/01/20
yutaro13
13
2018年100冊目。ハーバードのロースクール教授で、法学に行動経済学を結びつけた研究で知られ、オバマ政権下ではホワイトハウスで情報規制問題局長を務め、アカデミックな著書も多数出しているサンスティーン氏が、スターウォーズについて好き勝手に語っているのが本書。著者の専門と絡めた話がある一方、スターウォーズのトンデモ解釈とかどの順序で見るべきかとか、まったく関係ない話も多い。本書は賛否両論の『最後のジェダイ』公開前に執筆されている。著者の見解が気になったので調べてみたら、案の定やや否定的な見解を述べていた。2018/10/24
hiyu
10
読みやすい訳ではあった。主観性は凄いものだが。正直スターウォーズをよく見ていないのでピンとこないところもある。だが、大ヒットしていることは承知しているし、本作を通じて外国の方と喧々諤々となってもよいか。2018/11/05