竹書房文庫<br> シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上

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竹書房文庫
シグマフォース外伝 タッカー&ケイン2 チューリングの遺産 上

  • ISBN:9784801912847

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内容説明

〈シグマフォース〉外伝シリーズ最新刊
Σの秘密兵器=タッカー&ケインが世界を救う!

コンピュータの父が現代の戦争を変える──
“人”と“犬”の種を超えた深い絆で結ばれた
元米軍大尉と軍用犬が電子の脅威に挑む!

戦友で恋人だった女性から連絡を受け、
急ぎ駆けつけたタッカー&ケイン。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、
次世代型戦闘用ドローンの襲撃だった……。

〈あらすじ〉元陸軍レンジャー部隊所属のタッカー・ウェインと、軍用犬のケイン――強い絆で結ばれた一人と一頭は、かつての戦友ジェーン・サバテロから依頼を受ける。彼女の話によると、共通の知人サンディ・コンロンが行方不明になっており、ジェーン自身も命を狙われているという。調査のため、タッカーはサンディがあるプロジェクトに取り組んでいたアラバマ州のレッドストーン兵器廠を訪れる。現地でサンディの自宅を捜索し、同じくかつての戦友フランク・バレンジャーから話を聞いたタッカーとケインだが、次世代の戦闘用ドローンの襲撃を受ける。サンディはこのキラードローンの人工知能の開発に携わっていたが、用済みとなって殺されたらしい。その裏にはアメリカを代表するメディア王が関与していた。

◆歴史的事実に関して
アラン・チューリング[Alan Mathieson Turing, 1912年6月23日~1954年6月7日]
イギリスの数学者・暗号学者で、第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号の解読に携わった。彼による暗号「エニグマ」の解読が、第二次世界大戦での連合軍の勝利に大きく貢献し、戦争の終結を早めたと言われている。チューリングはエニグマの解読のために「ボンブ」という電動式の装置を開発するなど、コンピューターの父とも呼ばれる人物だが、暗号解読は軍事機密に関わることだったため、その業績が広く知られることはなかった。そればかりか、後に同性愛者であることが発覚し、当時のイギリスでは同性愛が違法だったことから「著しい猥褻行為」で有罪判決を受けてしまう。投獄は免れたものの化学的な去勢を受け、その二年後に自殺するという悲劇的な最期を遂げている。彼の功績が認められるようになったのは死後のことで、イギリス政府が公式に謝罪したのは自殺から五十年以上が経過した二〇〇九年のことであった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
シグマフォース外伝で、組織からはみ出た1人と一匹の物語で楽しんで読みました。チューリングがいた時代から始まり、そこから盗み出された資料がキーとなりこの物語は進みます。ドローンを中心とした機械をどのように扱っていくのかということで事件に巻き込まれえていきます。このシリーズは主人公の犬(ケイン)の気持ちも文章化されているのでいつも楽しみにしています。2017/12/25

absinthe

68
ご存知Jロリンズの最新作。チューリング賞、チューリング機械。情報系の学生ならだれでも知ってるし、チューリング機械の定義は今や哲学辞典にも出てくる。そのかれがとんでもない発明をしていたのだという。何だかコンピュータの話に見えるがもちろんアクション冒険小説。タッカーとケインが大暴れする。でもこんな昔の人がこんな最先端で役立つことを研究していたとは信じがたい。もうちょっとその辺のリアリティを考えてもよかったか。ま、下巻に期待。話自体は面白いが、シグマフォースに比べると何だか軽い気がするな。 2017/12/11

Richard Thornburg

37
感想:★★★  シグマフォースシリーズのスピンオフで「シグマフォース外伝」と謳ってますね。  主人公はおなじみタッカー&ケインで、犬の苦手なワタシでもケインには「仲良しは誰だ?」ってやってみたくなります。  ストーリーは今風の時事ネタではないですけど、情報戦&リモート戦。  第三帝国の大好きな私としては「エニグマ」の名前が出てくるのは嬉しいんですけど、正直「エニグマ」を絡めた面白い小説に出会ったことはないですね(笑)  2020/10/24

たち

37
そこまでやるか!と、突っ込みたくなるところもありますが、タッカー&ケインがお互いの傷をいたわりあうシーンが、何だか良いですね~。不穏な空気が漂っていますが、いったいどうなるやら…。2018/07/28

トムトム

26
アラン・チューリングは人工知能が本当に知的がどうかの「チューリングテスト」を作った人としても有名。天才がゲイだからって迫害されるのは、とてももったいない!軍事用のドローン、怖い。やっぱり喧嘩は人と人、刀で1対1のタイマンが良かろうて。無人のドローンに殺されたら、誰を恨めば良いのやら。すでに無人の戦闘機はいっぱい飛んでいるけれど。科学は効率よく人を殺すためにあるんじゃないんだけどなぁ((+_+))2020/04/06

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