内容説明
「教育のことを薫陶という。これはまさに空気による育成を意味する」、家庭には家風、学校には校風があることを考えてみよう。人間が生活しているところにはやがて、一定の空気、雰囲気が生じる。本当の教育は押し付けや口先だけの注意ではない、子どもを包む家庭や学校の空気こそ、最も深いところに作用する。お茶の水女子大学附属幼稚園の園長でもあった著者独自の教育論は目からウロコである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼田 友
7
子供もまだおらず、ましてや結婚もしていない身であるが「思考の整理学」から著者の事を知りました。古本屋で偶然見つけ、最初の数ページ(マラソン)で考え方が気持ち良く購入に至る。いささか前時代的であるのかもしれないが、本当に大事な事が書かれていると思う。今の時代の考えの本流を若者も不信に思っていますよ。たまにはこういう考えに改めて触れて、己の挙動を省みなければなりますまい。古き良き日本人でありたいと思います2014/04/27
ほんやま
1
教師になるなら一読の価値ありだ思った。2018/06/17
ひろ
1
いささか保守的な雑考をまとめたエッセイだが共感するところも多い。一人っ子や二人兄弟は子沢山の昔の家庭に比べ親や周囲からかけられる期待が偏ってしまい負担になっている、イギリスのパブリックスクールは全面的に信頼して良い中等教育機関という場所として子を持つ親の憂いをなくし海外勤務を促進したなどなど。自分にとって最も効いたのは、肉体も精神も、必要でないことを溜め込むのはダメで、要らないものはすぐ排泄しないと健康でいられないというところ。2013/07/13
外道丸
1
「今時の親は」として取り上げられている親は、1983年の本であることを考えると今は還暦前後の方々となる。「まったく団塊の世代って奴は」と本書の論旨からかけ離れた雑念とともに読み進めた。それはともかく、イヤイヤやっていい事なんか何もなく、イキイキやる空気を作り出すのが大事なのはごもっとも。2012/11/28
カムリン
1
10キロ走ろうかな、と思ってしまう本。実際にはなかなか毎日走ったりできないけどね。教育ってのはこれが絶対という方法はないので、その場その場でないとなんとも言えない。挙げられたケース一つ一つに説得力はあるが、あくまで個別の問題。「空気による薫陶」は万人に通用するかな? どうかな? そういう側面もあるな、とは思う。甘やかすより鍛えろ、には同感。子どもにというよりも、自分に対してそう思う。……走ろうかな。2012/02/20




