内容説明
関ヶ原以来続く、徳川家との因縁。緊張と融和が入り混じる関係の先に、幕末の島津家が選んだ道とは。
鎌倉時代の誕生から、約700年。数々の名君を生み出し、薩摩藩主となった島津家に生まれながらも、維新の立役者・西郷隆盛に「地ゴロ(田舎者)」と否定された男・島津久光。
「薩摩の国父」として、幕政の中枢に乗り込み、西郷とは別に、藩の存在感を示した彼の功績とは。
久光を中心に、薩摩藩から見た幕末をニュートラルに分析し、今まであまり顧みられなかった維新の一面を再評価するための一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aqua_33
49
図書館行った際に目についた本作。「翔ぶが如く」で西郷憎しという立場で出てくる島津久光について。これを読めば「翔ぶが如く」の背景の一部についてより深く理解できるかも、と思って手に取りました。だいぶ駆け足的な内容でしたが島津久光が西郷をとことん憎むのも頷ける気がしました。西郷の島津久光に対する「地ゴロ(田舎者)」の一言がなければもう少し憎しみも薄まったのでは…。《2017年257冊目》2017/12/12
スプリント
8
知名度で忘れがちですが、島津久光は薩摩藩の藩主ではないんですよね。本書では島津家の成り立ちから明治維新後までの歴史も書かれています。2018/02/25