内容説明
神話から江戸の世話物へとつながる恋愛観、挽歌と哀傷歌そして源氏物語に描かれた「死」と「病」など、日本の古典作品に描かれた哲学をやさしく説く。古典に立ち返り、人生を見つめる新たな視点を養う本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamahiko
14
古典の魅力を、誰もが経験する人生のそれぞれの場面に照らし、分かりやすく伝えてくれる良書だと感じました。易しく深い。2018/04/14
しー
1
「生まれてくること」「恋をすること」「死ぬこと」いろいろなテーマを軸にして、古典の豊かな世界を紹介きてくれる一冊です。「死ぬこと」で紹介されていた十返舎一九の辞世の歌「この世をばどりゃおいとまにせん香と共につひには灰左様なら」の歌が気に入りました。私も十返舎一九のように「はい!さよーならー」なんて元気に死んでいきたいものです。まだまだ先のことだと思いたいですが。2018/10/09
みやの
0
17の項目について、さまざまな古典を引きながら書かれている。いろんな古典に少しずつ触れられるのでおもしろいなと思った。『祝祭』『日本』のあたりから少し読む気がだれてきてしまった。2021/03/29