内容説明
非正規雇用者増加、未婚率上昇、格差拡大などの現象が顕著となり、「人並み」の生活を送るのが難しい「貧困」が広がっている。日本は何故ここまで行き詰まったのか。一方にある生活満足度が下がっていないという奇妙な現実。新自由主義の失敗を乗り越え、経済・財政・社会状況を打開する道はあるのか。目指すべきwelfare(福祉)とwell-being(幸福)達成への方策を考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
46
私が知りたいことが、詰まっていた。厚さは薄いが中身が濃い。参考文献の数の多さに感服。古市さんや阿倍彩さん、アンデルセン、ピケティ。そしてミルとケインズ。大きな政府を期待するが、格差を社会の責任にせずに個人の怠慢と考える日本人。政府債務の問題など、わかりやすい。新自由主義と福祉国家は共存できないのか。元々、経済学とは、社会を良くするためにあるのだからできるはず。卒論のテーマにしたいのだけど。2017/12/20
エリク
31
さっきと同じで、課題研究関連です。 戦後からバブルや不況などを経て、現代の日本がどのような状況にあるのか知れるいい一冊だったと思います。2020/11/28
うーひー
2
結論だけの言及が多く論点も散漫だったのでややうーんだったが、読み取れていない議論背景があるのかもしれない。井手英策の議論に重なる部分が多いが、「金融資産」が世代間 で偏在すること、また金融所得への課税方式によって、所得税課税の累進性が十分に発揮できていないことなどは勉強になった。2018/05/14
たろーたん
1
まずデータとして。「世界価値観調査(2010)」の幸福感で、日本は「非常に幸せ」+「やや幸せ」が86.5%であり、57ヶ国中25位。また、国連&コロンビア大学「世界幸福度報告(2017)」によると、155ヶ国中51位。なお、こっちは「社会的支援(頼れる人がいるか)」「自由」「寛容さ」「政府への信頼」などの主観的要因だけでなく、一人当たりのGDPや健康寿命の長さ、家計所得の格差なども指標で加えられている。個人的には、なんとも微妙な順位である。(続)2025/03/20
AokiSoken
1
人口減少、格差拡大、更に今後はAIの活用によって、雇用とか働き方などが大きく変わる社会情勢において、これからのこの国の社会システムを考える上で参考になる2018/01/04




