内容説明
気ままな独身生活を送っていた70歳の小説家が2ヵ月ぶりに我が家に戻ると、100歳の母は寝たきり状態。いきなり老老介護の真っ只中に。兄弟に頼らず一人で介護をすると決意をするものの、医療と介護の現場の理不尽と無情さに怒りと戸惑いは増すばかり。そんな中自身に癌が発症。それでもめげずに独自に工夫をこらした食事等で老母は医者も驚く奇跡の回復ぶりを示すが、ある日衝撃の一言を囁く。老いてなお深まる母子の情愛。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
93
介護、毎日どこかで聞く言葉。老老介護、この言葉が使われ始めた頃は、それほど深刻さを表す言葉ではなかったような。70代の男性が90歳をとうに越えた母を介護する様子が、前半客観的にわかりやすく書かれている。著者は元テレビの脚本家だからだろう。しかし後半になると現在の医療状況や、介護のあり方について厳しい言葉も出てくる。人様々だが、医療や介護に最も求められている意識のない人が医師や看護師の中にいるのは確かだと思う。介護がいつの間にか商売になっている。最後は母親が亡くなり著者の気持ちが伝わってきた。図書館本 2025/02/20
けい子
23
この方も結局相手の事をあまり考えていないような気もするし、ちょっと言い過ぎな箇所もある‥と思ってしまうのは、私自身まだ親の介護を経験していないからかな。2020/03/04
yu yu
7
壮絶。避けては通れない。2018/02/24
CEJZ_
1
1P16行。書店でみかけて衝動買いした本。まず表紙や各章にあるイラストのタッチがとてもイイと思った。柔和だがしっかり大人向けに感じる。高齢の100歳代の母と70代の息子の介護記だが、そこが焦点でもない。突然始まる母の介護に、息子は苦悩し奮闘する。この二人のみの介護関係で、介護サービスを使いつつ、サポートしてくれるのは、近所のやさしい人1名。病院や介護施設を利用したときの思いが綴られているが、ひとつの事例として介護職員やケアマネ、看護師、医師も参考に読んでみたらいいんじゃないかと思う。2018/04/10
ゆうぴょん
0
100歳の母を71歳の息子さんが1人で介護することを決めた日から亡くなるまでを綴った本。介護の現実と実際の壮絶さが介護を知らない人にも淡々とした文章ながらよくわかる。筆者の母に対する母への思いが介護を通じて段々と変わってくるのは障害の受容と親子の愛なのか・・・。 明るい介護日記ではないけれど、親子だなぁ~という思いは伝わってきます。 また、個人的に専門職としては反省もあり、いや違うんだという思いもありますが・・・2018/02/08
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