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内容説明
「直前の禁酒がリスクを増大?」
「ストレスチェックでわかるのは、会社のブラック度!?」
「がんは見つけられない?」
「大人になっても、なぜ毎年身長を測るのか」――。
元産業医が明かす、残念な「職場の健康管理」。
本書は、20年以上前から産業医として勤務した著者が、現場で直面した様々なエピソードを交えながら、多くのビジネスパーソンが抱く疑問に答えつつ、効果的な健診結果やストレスチェックの使い方、個人で最低限受けるべき検診などを解説し、働く人にとっての真の健康やエピソードを紹介します。
定期健康診断の直前にあわててお酒を控えたり、炭水化物を減らしたり、腹囲を測定する瞬間にお腹を引っ込める人もいます。しかし、毎年こんなことを繰り返しても、残念ながら健康につながる効果はありません。職場の定期健診などの健康管理は、必ずしも働く人を守ってはくれないのです。そのような環境の中で、いかにして自身の健康を守っていくのかを知っていただくことが、本書の目的です。――「まえがき」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niisun
16
「会社の健康診断は、血液系の疾患予備軍のチェックをしているだけで、ガンも精神疾患も診てないよ。だから健康管理は自己責任でしっかりね!」って、そんなことは、たぶんみんな知ってるんじゃないかと…。“新書”というものには、その先を期待したいところですね。うちの会社でも、従業員50人以上の会社に義務付けになったストレスチェックをはじめたり、安全衛生委員会が立ち上がったりしてますが、正直、効果にはかなり疑問がありますね。何しろフィードバックが何もないからなぁ…。まあ、この本の言う通り当分は自己責任なんでしょうね。 2017/12/08
ゆうゆう
7
あぁ、そうなのか、の連続だった。健康診断を診察の場にしてはいけない、身につまされる。普段の行いは身体に蓄積されるもの。やっぱりごまかしきれないよねぇ…。すっぴんで勝負!できないから、普段の不摂生をなんとかせにゃ。一番以外だったのは、うちの会社の健診、わりと良心的メニューではないか?と思えた。2018/06/16
ふたば
2
健康診断はがんを発見するためのものではない。レントゲン検査はがんではなく結核を発見するために行われる。その他は生活習慣病の発見のため。ナルホドなぁ。健康診断の直後に高ステージのがんが発見される、なんて聞いて役に立たないのかと思っていたが、そうではなく、元々その機能は持ち合わせていないということだ。生活のクオリティを保つためには、生活習慣病の予防が、一番重要だということはよく理解できる。体内環境の悪化をいち早く検知し、改善するためには、継続的な観察が必要となる。健康診断とはそういうものだ。今更だけどね。2017/12/05
キョウ
1
健康保険組合で、健康診断の受診率を上げることについての話し合いに参加して、いろいろとわからない事が多く、書店にあったこの本を手に取りました。 内容は思っていたとの少し違いましたが、健康は自分から守りに行くという、受け身ではなく自分から情報を得て守る姿勢が大切というようなことが書いてあり、感銘を受けました。2020/10/23
なめこ
1
会社の健康診断は、社員のための「福利厚生」ではなく会社のための「労働資源の管理」である、という前提がまず目からウロコ。そのうえで、法律的な実施義務以上の、保健指導やオプション検査は福利厚生なんですね。数値を一時的によくしようと節制するのは無意味。とにかく出た数値を真摯に受け止めること、そして継続して結果を保管することが大切みたい。そして健康診断では調べない、見つからない病気もたくさんあるということを肝に命じておこう。2018/09/03