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内容説明
10歳の男の子が罰で閉じ込められた部屋で、古い鏡に映ったチェスの駒に誘われる。不思議な「向こうの世界」に入り込むと、そこには祖母や泥棒、若い男女らがいて……。哲学対話のようでもあり、語り手の「マッシモ」のとぼけた語り口と、鬼才セルジョ・トーファノの挿絵との貴重なコラボが実現した、20世紀前半イタリア文学を代表する異世界幻想譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
120
このような文庫に入るの面白い感じがしました。挿絵がおはいっている児童向けの本だと思いました。最初に読みだしてルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」を思い出しましたがやはり解説でその関連を書かれています。この著者は結構面白い小説を書くということで「わが夢の女」を愛読したこともありました。短い作品ですが楽しめました。2017/09/03
藤月はな(灯れ松明の火)
91
おそらく、「鏡の中にいる<私>は、私が見ていない時に勝手に動いているのじゃないかしら?」と思ったことがある人には、この本は懐かしい気持ちにさせられるだろう。「鏡の中にいる<私>は存在の危機に瀕してしまう。それは自分の「実存」の危機に繋がるのか」という問はパラレルSFみたいで考えていてワクワクする。個人的に鏡の世界で出会ったマネキンの言葉と「喧嘩」の章の寓意性が興味深いです。そしてセルジョ・トーファノ氏によるシンプルで可笑しみのある絵も良い味を出しています。2017/11/19
佐島楓
56
内容的にもチェス=戦争の風刺小説なのかと思い、年譜を見てみたら「?」となる経歴だった。イタリアの小説はほとんど読んだことがないはずなので、歴史や文化も含めて勉強していきたい。2019/07/12
まりお
47
鏡の向こう側に招かれた少年。向こう側では人のように振る舞うチェスの駒、鏡に写ったものがそこにある世界があった。チェスの駒がチェスの試合を始める時、あんなにどんちゃん騒ぎを起こしていた駒達は一瞬にして静まりかえる。自分達は物である、それを分かっているのだろう。不思議な世界であっても、物は物でしかない。2017/09/02
財布にジャック
37
不思議の国のアリスみたいな雰囲気ではありましたが、物語に入り込めずにしらけてしまう自分がいました。もっと純粋な頃に読んだら違ったのかもしれません。2019/06/25




