光文社文庫<br> 二進法の犬

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光文社文庫
二進法の犬

  • 著者名:花村萬月
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 光文社(2017/11発売)
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  • ISBN:9784334732752

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内容説明

家庭教師・鷲津兵輔が、生徒として引き受けることになった女子高生の倫子(りんこ)。彼女の父は、武闘派乾組(いぬいぐみ)組長・乾十郎だった。鷲津は、乾組という組織、十郎の「白か黒か」を徹底する生き様、そして倫子の凛とした存在に、次第に自分の所在を見いだしていく。博打、抗争、性愛……激流のなか、鷲津が手にしたものは──! 全てのひとが心に抱える深い闇を重厚に切なく描く傑作巨編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

91
再読。長いなぁ(笑)、しかし面白い。特にニヒリズムとリアリズムの問答はホントに面白いです。難しいことは問答形式にするとなぜか分かりやすいということを改めて実感しました。タイトルの二進法、本書では「ニヒリズムとリアリズム」をも表現しているように感じました。2017/01/14

chiru

83
二進法はコンピューターを動かす指の数。 相反するONとOFF。 生きるか死ぬか、白か黒か、勝負師の倫理観を絡ませ、人間にも社会にも適さない2択を指針とするハイリスクな生き様を描く。 極道社会から『人生は1度きりのゲーム』という真理を見出す平凡な家庭教師が、ヤクザとブラックジャックで勝負するシーンは息をつかせぬ緊張と弛緩の連続。 逃げ道を作らない生き方は、かかる重力が違ってみえる。 勝負や冒険を回避する副産物は、その先に何があるのか知らないままの人生。 濃厚なアウトレイジのようで、一気読みだった。★5 2018/07/22

ehirano1

72
1000ページ超えの本なんて初めてかもしれません。内容も圧巻でした。2015/10/03

ehirano1

57
本書はある意味哲学書であるとさえ感じる部分があります。例えば、「憎悪には、愛情が張りついている。愛情というのに語弊があるならば、執着が強力に接着されて、憎しみとわかちがたいものになっている。つまり、こだわりだ(p176)」、など。う~~む、ムズカシイ、でも面白い。2017/11/18

マッサー

15
堅気の主人公が、ヤクザの娘の家庭教師をすることから、その組長と組員に惹かれ、堅気のまま、組で起きる出来事を通して、深く関わっていく。ページ数がかなりあるが、最後まで飽きることなく、引き込まれっぱなしでした。❗️❗️❗️❗️❗️2020/11/01

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