内容説明
誤認だらけの豊洲移転問題、東京五輪の根拠のない見直し、人気とりだけのパフォーマンス。都政を掻きまわしたかと思えば突然、新党を立ち上げて、都政を放り出す。この1年以上にわたる「小池劇場」とは何だったのか。小池百合子都知事の「まやかし」と「罪」を、誰よりもこの問題に詳しい、気鋭のジャーナリストがファクトを積み上げて検証する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブ
40
最近おとなしい小池都知事。豊洲移転問題、東京オリンピックなど、問題山積の東京都。都民でなくても注目してしまう。2018/01/25
団塊シニア
36
都知事就任時のビジョンのない公約、ヒロイン登場とメディアでもてはやされ、まさにワイドショー政治、しかし人気とりだけのパフォーマンスだけでは化けの皮がはがれる、案の定、新党を立ち上げて都政を放りだす、そして雲行きが怪しくなると代表辞任、すべてが選挙のため自分ファーストであることが本書から伝わってくる、果たしてこれから東京都政の難問題と真摯に向き合って都民の期待に応えることができるのだろうか?甚だ疑問である。2017/11/20
navyblue
33
いつからか東京都知事はタレントさんをはじめテレビで見たことのある人ばかりになった。小池さんもその一人。ワイドショーで話題になると、妙なバイアスがかかるのか、世の中がどーんと一つの方向に向いてしまうような気がする。この本はそんな状況を一つ一つ検証し、「小池劇場」とはなんだったのかを分かりやすくまとめている。豊洲問題、オリンピック問題などまだまだ心配なことは終わっていない。都民は都知事だけでなく、都議会議員たちの仕事ぶりもしっかり見ていかないととんでもないことになってしまうという危機感を持った。2018/02/19
やじ
33
平成29年7月の都議会議員選挙で、また都民はワイドショーにそそのかされ「都民ファースト」という素人集団を大量に当選させてしまう。みんなが『小池劇場が日本を滅ぼす』を読んでいたら、ネットで少しでも小池氏の事を調べていたらと残念に思う。だがその本で予想していた通り、衆院選で小池氏はメディアにしてやられた。メディアは「排除」映像を繰り返し流し「政党とは志や政策を一致させる者の集団」という正論を覆い隠した。そして彼女は敗因のシナリオに敢えて乗り、自身の傷を最小限に。内田茂氏の博識など知らなかった‥おすすめです2018/01/14
しーふぉ
27
最初から反小池を鮮明に打ち出し多少ヒステリックな感もある。豊洲移転問題や東京五輪の準備問題がメイン。最近はマスコミに取り上げられることも少なくなったが、地道に都政を運営しているんだろうか?都議会のドンと悪意を持って書かれることの多い内田さんの、後輩に向ける暖かい言葉に印象が変わった。2018/06/12