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内容説明
猫 × 松本大洋 × ルーヴル美術館 !
ルーヴル美術館の屋根裏に棲みついた猫達。人間から隠れて暮らしていたが、一匹の白猫がその掟を破り、冒険に出かける。絵画から聞こえる声に導かれて入った世界には…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
99
真夜中のルーヴル美術館の中を駆ける白い子猫。ゆきのこと呼ばれるその子は、ルーヴルの屋根裏で他の猫たちと一緒にこっそりと暮らしていた。昼間は人が多いから下に降りてはいけないのに、彼は絵に惹かれるように出てしまう。そして彼には秘密があった…。猫たちの擬人化された世界と人間から見た世界が重なり合った不思議な読み心地の物語にすっと惹き込まれた。穏やかで、でもどこかもの憂げな感じ。その雰囲気が絵からとても伝わってくる。何かを探し求めるかのように遠くを見つめる彼。探し物は見つかるのか。仲間の個性的な猫たちも良かった。2020/07/28
アマニョッキ
64
夜のルーヴル。猫たちのルーヴル。絵のなかに溶ける白猫。行方知れずの少女。彼女を待ち続けてルーヴルの主となってしまった弟。彼と共に少女を探しだそうとするガイドの女性。この幻想的でミステリアスな展開、本作は松本大洋というより奥様の色の方が強いような気がします。(今回は画もけっこう描いてる気がする!)私は昔から奥様(冬野さほ)も大好きだったのでもうウハウハでしかないのですが、往年の松本大洋ファンの方にはもしかすると物足りないのかな?とも思ったり。でも、わたしは大満足!とっても好きですこの作品!下巻も楽しみ。2017/11/14
♪みどりpiyopiyo♪
53
書名と表紙の感じから、これ きっと好きなやつだ って思ってたの。読んでみたら意外なお話で、思ってた以上に素敵なの♪ この おとぎ感はとっても好き。■松本大洋さんの漫画は初めてだけど、絵は絵本で見たことがありました。小さな白猫。永遠の子供。人の足音、猫の息吹、絵の声。美術館に猫って、なんだか官能的で。■ふわふわとした心地に身を委ねて下巻へ。(初出 2016〜2017年)2019/02/23
tulip
52
漫画のアカデミー賞と呼ばれる「ウィル・アイズナー漫画業界賞」を受賞したという作品。真夜中のルーヴル美術館で私も絵の声を聞いてみたい。50年前に消えた少女と、白猫の秘密は何なのか。図書館の順番待ちで下巻はしばしお預け。2021/04/30
キク
41
ノーブル美術館が開催した「ルーブルNo9」の公式作品。建築、絵画、文学など芸術作品は8カテゴリーに分類されていたが、9番目のカテゴリーとしてのマンガをヒューチャーした日仏18作品の展覧会。日本からは「ラクガキングこと寺田克也」「ジョジョの荒木」「坊っちゃんの時代(今は孤独のグルメの方が有名か)の谷口ジロー」「孤高の人(同じく今はイノサンの方が伝わりそう)の坂本眞一」などの他、テーマソング作曲として米津玄師、公式アナウンスとして神谷浩史が参加していた。さすがルーブルというか、すごい面子を選んだもんだ。下巻へ2021/06/06