講談社現代新書<br> じぶん・この不思議な存在

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader

講談社現代新書
じぶん・この不思議な存在

  • 著者名:鷲田清一【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 講談社(2017/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061493155

ファイル: /

内容説明

●探せばどこかにじぶんはある? ●女の子は「女装」によって女になる ●過敏になったじぶんの先端 ●小さな不幸がひきたて幸福 ●アイデンティティの衣替え ●わたしはだれにとっての他者か ●他者のなかに位置を占めていない不安 ●泳ぐ視線、のぞく視線、折れ曲がる視線 ●他人の視線を飾る行為 ●じぶんがぼやけることの心地よさ

目次

プロローグ
1──爆弾のような問い
2──じぶんの内とじぶんの外
3──じぶんに揺さぶりをかける
4──他者の他者であるということ
5──〈顔〉を差しだすということ
6──死にものとしての〈わたし〉
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

128
コロナ禍での図書館閉鎖中 息子の高校時代蔵書より二冊目。前書きが反発心を起こさせるもので、その中身を見極めようという推進力で読んだ。「わたしとはなにか」からは、他者について考えなければならない。その問いに悩む者が、他者との関係を突き詰めて考えているとき、哲学的にアプローチすることからは救いを見出せないように思えた。さて、作者は、同じ種類の答案を男子学生が書いたとき、果たして最高点を付けただろうか。納得できない。終盤にある老人と女子高生を並べたところも引っかかる。その採点は、私が学生の一人なら詰問したい。2020/04/05

まーくん

106
自分の期待していた内容とは違った…というより、多分違うだろうと思いつつ読んだが、やはり違ったというところ。”なぜ自分が自分で、他のあの人が自分でないのか?なぜ自分という意識が私の中にできたか?”まあ自分にもよくわからん疑問だし、他の人には良く説明もできんが、自分にとっての長年の疑問。哲学や心理学は苦手だし、近づくと泥沼にはまり込み「我思うゆえに我あり」などとまるめ込まれそうだし。ザーと読んだが(熟読しても理解できない本をザーと!笑)、他者との関係からしか自分を認識できないということかな?納得はできんけど。2021/06/04

夜間飛行

95
オリバー・サックス描く模倣発作に取りつかれた老女の《吐きだし方》は、生の反動のようなものか。自分に形を与えるプロセスが政治的なもので、《それをはずれるものには欠陥とか劣性といった否定的なまなざしでみずからを見ることを強いる》なら、老女は〈非‐わたし〉を差別する〈わたし〉を吐き出していたのだろう。著者は、自分とは《在るというより語り出されるもの》であり、《わたしたちはじぶんになりたいと同じだけ、じぶんから降りたいと思っている》と言う。そうやって他者の他者として自分を確認する能動性を見出す道は、人それぞれだ。2017/05/27

里愛乍

50
先日懇意にしている絵師が、共通の友人について少し本音を漏らした。「彼女は私の絵を本当に褒めてくれる。好きだと言ってくれる。でもあまりにも絵のことでしか褒めてくれない」絵だけじゃなくて、自分をちゃんと見て欲しいと云うのだ。そんな他人を感動させるような才能を持ちながら、まあなんて贅沢な悩みと凡人な私は思ったのだけど。性別環境その他諸々の要素で今の自分が形成されてるのなら、それら全て取っ払った時、それが本当のむき出しの自分であるのならば。なら、今此処にいる自分は一体何なんだろう。それだって〝じぶん〟でしょう?2017/11/02

まあか

46
やっと読み終わった(●´ϖ`●)三浦先生におすすめして貰って読み始めたが、少し難解で苦戦💦3分の1くらい読み進めたところで、面白く読めた部分もある❣️私は未熟!でも、未熟なままってのも悪くないんじゃない⁉️と、なんだか勇気を貰えた!私って何?は、入院中問い続けた!色んな私がいる!家族や友達によって一人一人微妙に自分は変わる❣️私の自分とは何か?を問うた答えは、「私がどういう人であるかは、私じゃなくて友達の方が詳しく知っている」ということ。自分ですら、自分が分からないのだ!答えは無い2025/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/575221
  • ご注意事項

最近チェックした商品