内容説明
戦前、秋島男爵の令嬢・比佐子が船中で手に入れた「伝説の宝石」が、やがて国際政治を巻き込んだ陰謀へと発展していく。大人気脚本家が送る青春ミステリー。最後に待ちうける恋愛の結末は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キンモクセイ
10
15歳の好奇心旺盛で大和撫子の対極にいる比佐子。比佐子の家は、男爵の爵位を与えられた勲功華族、いわゆる成り上がり。父の貿易の仕事で台湾に同行した帰りの船で密航者の少女ユキと出会う。陸軍所属の青年、吉岡や台湾人の楊さん。彼ら4人を引き合わせたのは澄んだ青い輝きの蒼玉。何かと世話を焼いてくれた吉岡さんの好意を15歳の少女には兄貴分としか届かないのが大人目線だと残念に思う。比佐子は、「何があっても私は自分の幸せは自分で決める」ユキは、「人生はどう生きるかも大切だけど、誰に出会うかも大切」この時代の女性は逞しい。2019/01/23
豆大福
9
生まれも育ちも違う2人の少女の物語。 もう少し2人の人生を長く描いて欲しかった。 2018/01/10
ゲルダ
1
蒼玉につられて。久々にちゃんと華族の令嬢らしいお話を読んだ気がします。言葉づかいも綺麗だったし。吉岡さんが素敵なキャラクターだったのでとてももったいない。。残念。2023/01/16
とし
0
面白かった。今の日本も大丈夫かと思う事が多いけど、流されて生きてきてしまったから、気骨ある彼女達のように生きていけるかなと自分が心配。2019/12/23