内容説明
生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた1通のメール。【現実に期待なんかしてるから駄目なんだよ】 でも、それは届くはずのないメール。送り主は吉野紫苑。彼女は、屈折した僕の唯一の女友達で、半年前に死んでしまった天才作家だった。あり得ないはずのメールのやりとりから、僕は失った時間を取り戻していく。やがて、遺された吉野の最後の言葉に辿り着いた時、そこには衝撃の結末が待っていた――。「僕たちの人生を大きく変えうる力をこの小説は持っている」 loundrawも大推薦。“今を生きる”僕らのための、愛と再生の感動ラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K
105
前作に続きこちらも一気読み。 作品全体にニヒリスティックな雰囲気がこれでもかと詰め込まれていましたが、これは屈折した愛の表現なんだろうなぁ。人を愛することが出来ない、それでも人を愛そうとして行き着いた先が小説だった。何処かしら欠けた登場人物がそれを受け入れながらも抗うような、二律背反の物語でした。前作に比べて題材がより現実的なのも手伝ってか、文章がより洗練されているような印象を受けました。あとがきを読んでも分かるように決してフィクションだとは言い切れない部分が影響したのか、真に迫った作品でした。2018/03/11
ダイ@2019.11.2~一時休止
96
青春もの。相沢さんに似た感じ。もう少し吉野のほう(PCに残ってた内容など)を掘り下げてほしかった。2017/11/13
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
94
60/100点 2018年初っ端の作品です。前作のデビュー作『君は月夜に光り輝く』が、まずまず面白かったので手に取りましたが、期待外れでした。前作でも感じたことですが、この作者の描く人物には実際生きて生活している感じが無いため、主人公たちに魅力を感じられず読んでいて全く共感出来ませんでした。もっと人物を描く勉強が必要だと思いました。物語の設定も不自然なところも多く見受けられました。例えば中学入学時に入部する文芸部、部員がゼロで主人公たち二人だけでの活動、顧問の教師も登場しない、こんな事アリエナイ!2018/01/04
相田うえお
91
★★☆☆☆22039【この世界に i をこめて (佐野 徹夜さん)】作品タイトルと本ジャケの装画からSFファンタジーかと思ったんです。しかも、作品中ほどまではパラレルワールドなどのワードもちらほらしてたので。でも、まったく違ってました。小説を書くというモチーフを基に、迷いの中で喘ぎながら生きる若者の心が伝わってくるようなお話でした。読了後、頭に虚無感が燻っている感じが消えません。そういう意味ではインパクトがあったんだと思います。ただ、各シーンにおける登場人物の気持ちや行動が個人的には理解し難かったかな。2022/05/06
た〜
83
ちょっと前に読んだ「浜村渚の計算ノート」でも虚数が話題だったのでちょっとニヤリ。閑話休題 「幽霊」とのメールのやり取りもっと続くのかと思ったら、思いの外あっさりとネタバレ。(まあ、ほぼ最初の段階からネタは分かってしまうから長々続けても飽きてしまうけど)「青春してますね―」とは感じるけれどあんまり深くはないかな。いろいろと積み残したまま終わってしまった感じが強いけれど、それを回収する続編を読みたいとは思えなかった。2017/11/02
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